サンフレッチェ広島OBが選ぶ、超私的ベストイレブン企画。今回は前回の森崎和幸クラブリレーションズマネージャーに続き、森﨑浩司アンバサダーが登場! さっそく弟・浩司氏が選ぶ、夢のイレブンをどうぞ!

2016年限りで現役を引退した森﨑浩司氏。引退後はサンフレッチェの初代アンバサダーに就任した。

◆ボランチに関しては説明不要

 フォーメーションは3-4-1-2です。ベストイレブンを選ぶのは難しいですね……。自分が関わった選手じゃなきゃ選べないです。

 キーパーはシモさん(下田崇)です。シュートストップの部分、存在感が飛び抜けていましたよね。後ろで守ってもらっているときの安定感、安心感が凄かった印象があります。

 3バックも難しいですね。夜のセンターは絶対に(サッカーコメンテーターの吉田)安孝さんで、上村(健一)さんもなかなか(笑)。まあ、それは置いておくとして、右がシオ(塩谷司)、センターが(イリアン・)ストヤノフ、左が上村さん。

 ストヤノフは攻撃の部分もすごくて、中でもパスの精度は抜群でした。どちらの足でも遜色なくパスを出せるので、最終ラインから常にゲームメークをしていた印象があります。シオは1対1も強いしスピードあるし体も強い。上村さんは、あのまんまですね。頭がデカい(笑)。

 ボランチはやっぱり青ちゃん(青山敏弘)とカズ(森崎和幸)かな。この2人に関しては説明不要だと思います。3度の優勝に貢献している鉄板のボランチなので。2人がいないと試合が成り立たないくらいの存在感でした。

◆一番印象に残っている選手は兄と同じでサンパイオ

 右サイドは駒野(友一)、左サイドは服部公太さん。この2人はクロスの質で選びました。クロスの質が、他の選手と比べてずば抜けていましたね。

 前線は2トップがタツさん(久保竜彦)と(佐藤)寿人。トップ下に(イワン・)ハシェックですね。この3人を選んだ理由は、単純に得点の能力です。足の技術はもちろんですが、背が低いのに寿人もハシェックもヘディングが強かったです。タツさんは、もう規格外。クロスから入っていくジャンプ力はもう「あんな選手は見たことない」というくらいの高さでした。

 一番印象に残っている選手という意味で言うと、W杯でゴールを決めているサンパイオですね。憧れの気持ちがありましたし、サンフレッチェへの移籍を聞いたときは「一緒にプレーできるんだ。すごい選手が広島に来るな」と思いました。

 実際に接してみて、プロ意識がものすごかったです。勝たなければ寝られないというくらい、超負けず嫌いの選手でした。本当の意味での勝負の世界を知りましたね。