攻撃的な布陣を敷く今季のサンフレッチェにおいて、大きなカギを握る選手の一人が柏好文だ。ここでは果敢なドリブル突破でチャンスを演出する“サイドハーフ”の素顔に迫る。

ジュビロ磐田とのトレーニングマッチ中に笑顔を見せる柏好文選手。

◆コロナ禍で料理の時間が急増

――コロナ禍で多くのサンフレッチェファミリーが生観戦の機会を奪われました。よく会場で観戦されていた、お子様も?

「昨年の途中から来場できるようにはなったんですけど、コロナなのでやはり自分の子どももテレビで見る機会が増えましたね。サポーター(サンフレッチェファミリー)のみなさんも通常に戻るのは難しいと思いますけど、その中でも楽しみを見つけて生活してほしいですし、サンフレッチェも楽しみを届けられる存在の一つになっていきたいです。そうなるには自分たちが良いサッカーをしなければいけないので、今後は広島の象徴になれるような、もっと応援してもらえるようなクラブになるように頑張ります」

――甲府からDFの今津祐太選手が新加入。過去にフットサルをしたこともあるとのことですが?

「その記憶がなくて『売名行為だろ?』と直接聞いたんですけど、なんか彼が中学生のときに一緒にプレーしたというニュアンスでした。彼がプロに入ってから一緒にやったということではないので、そこは彼が日本語が下手なんだと思います(笑)。でも彼とは山梨の家が近くて車で5~10分。地元のチームも隣のところでやっていたみたいなので山梨の共通の話もしますね」

――コンディションを整える上での調整法、ケガをしないための特別なケアなどはありますか?

「特にはないです。オフをどれだけリラックスして生活できるかという部分ですかね。僕はそこを重要視しています。あまりサッカーのことを逆算して考えずに、自然体で生活するところが自分の良さだったり自分の生活スタイルに合っていると思います」

――サッカー以外のことを含めて、この1年で生活様式は変化しましたか?

「僕は美味しいお店に行くのが好きなんですけど、なかなか外食ができないので料理をする時間が増えました。でもキッチンに立つ時間は楽しいですね。何をつくるかというのも冷蔵庫を見ながらパッと考えられますし、ここ最近はフライパンを2個使いながら一気に3品くらいつくっています。普通に家族に夕食を振る舞ったりしますよ。全然それが苦ではなく楽しいです。今は家にいる時間が増えるので家族で過ごす時間というのがすごく楽しいですし、子どもの成長を近くで見られることが一番うれしいですね」