ホームで連敗ストップ。広島ドラゴンフライズが西地区2位の三河に粘り勝ち

 3月3日の滋賀戦から再び勝ち星に見放されている広島ドラゴンフライズが、ホームで西地区2位のシーホース三河と対戦。予想に反し、序盤から両チーム一歩も譲らぬシーソーゲームとなった。

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 三河に先制を許すが、グレゴリー・エチェニケ、チリジ・ネパウェのインサイド陣を中心に得点を重ねる。さらにトーマス・ケネディ、朝山正悟がスリーポイントシュートを高確率で決めリードを掴む。だが三河も粘りを見せ、25-23の僅差で第1クォーターを終了

<2Q>

 第2クォーターに入っても広島が攻勢を見せる。田中成也の積極的なレイアップシュートや、ケネディのジャンプシュートで得点を重ね、44-41で前半を終了。

<3Q>

 広島はエチェニケのゴール下のシュートや岡本飛竜、朝山、ケネディのスリーポイントシュートなどでバランスよく得点。しかし三河も攻めの手を緩めず、67-67の同点で第3クォーターを終了。

<4Q>

 最終クォーターも一進一退の攻防が続く。守備ではエチェニケのファウルトラブルもあり、三河の追撃を許してしまう。だが崩れかけた守備を立て直し、勢いを取り戻した終了間際、ケネディがフリースローを確実に決めきり、91-89で広島が僅差のゲームをものにした。

 前節までであれば4クォーターのいずれかで大きく崩れていた広島だが、この日は4クォーターとも安定。守備も比較的安定し、西地区2位の三河に主導権を握らせることはなかった。結果、僅差のゲームを制し連敗を4でストップ。次節の信州ブレイブウォリアーズ戦で、10月25日以来となる連勝を目指す。

◆ドラゴンフライズ・ヘッドコーチ&選手コメント

尺野将太ヘッドコーチ
 「今日は相手が攻撃から入るチームということで、どれだけ守備で我慢し、相手の弱いところを突きながらできるかということだった。なかなか準備期間がない中で選手が狙いどころを明確にしながら我慢するところは守備で我慢し、攻撃で積極的にいくところはいきながらチームとしてやるべきことを遂行した40分間だった。自分たちのターンオーバーが6で、ガードが1つずつと気になるミスはあったが、攻めながら起こったミスもあったので締まった試合になった」

トーマス・ケネディ
 「(今日の勝利を)本当にうれしく思う。アウェーゲームで横浜、滋賀に勝利したがホームゲームで勝利したいと思っていたので、ファンの前で勝ち星をつかめてうれしく思う」

朝山正悟
 「単純に(今日の勝利は)うれしかった。相手がどうこうではなく、三遠戦以来、ホームで勝利を皆さんの前で見せられていなかったので、ファンの皆さんにはもどかしい思いをさせてしまったと思う。自分たちはその中で新体制になったりと、変化がありながらチームとしても非常に良い形では最近できていた。それがなかなか勝利につなげれることができなかったが、ようやくこのホームで良い試合をお見せすることができたところは非常によかったとは思う」

■試合結果
2020-21シーズン第28節/3月24日/広島サンプラザホール

〇(7勝38敗/西地区10位)広島ドラゴンフライズ 91-89 シーホース三河(29勝17敗/西地区2位)●

(1Q:25-23.2Q:19-18.3Q:23-26.4Q:24-22)

【スターター】

広島/朝山正悟、岡本飛竜、アイザイア・マーフィー、チリジ・ネパウェ、グレゴリー・エチェニケ

三河/カイル・コリンズワース、長野誠史、高橋耕陽、シェーファーアヴィ幸樹、ダバンテ・ガードナー