同級生の森﨑ツインズと共に2000年代のサンフレッチェを彩った名サイドバック。03年に長期離脱を味わったものの、懸命なリハビリを続けスタメンに返り咲いた。05年にA代表に初招集されると、06年と10年のW杯メンバーにも選出。サンフレッチェの枠を超え、W杯の舞台でも活躍した駒野友一の若手時代を振り返る。
(広島アスリートマガジン2003年6月号掲載)

サンフレッチェ広島時代に、右サイドで水を得た魚のような活躍を見せていた駒野。後にW杯でも活躍し、現在(20年)はFC今治でプレー。

左足かかとの疲労骨折でリハビリ中ですが、現在の状況は?
「歩いたり、軽いジョギングですね。焦りとかはないんですけど…。でも、試合をスタンドから見たときは『やりたいな』と強く思いました」

チームを少し離れて、サンフレッチェを客観的に見てどう思いますか?
「この前の試合(大宮戦)は先制点を取られましたけど、負ける気がしませんでした。実際、自分が入ってプレーしている時でも点を取られても焦らないし、必ずFWが点を取る気がしていました。今まで戦ってきた中で自信もつきましたね」

― チームとして、去年と変わった点、あるいは強くなったと思う部分は?
「攻撃にかける人数が多くなりましたよね。去年はどちらかと言えば個人技で打開していましたが、今年はチームで打開していると思います」

今季は、攻撃参加が非常に多くなっているように思います。
「小野剛監督の戦術による部分が大きいと思います。サイドが起点となるサッカーなので、それができないとサンフレッチェのサッカーが出来ないですから」