日本初の女子プロサッカーリーグ『Yogibo WEリーグ』が9月12日(日)に開幕を迎える。サンフレッチェ広島レジーナは女子サッカー界のレジェンド・近賀ゆかりが初代主将に就任し、初めてのシーズンを『共感』というチームスローガンのもと戦っていく。

 2011年にW杯優勝、2012年のロンドン五輪では銀メダルを獲得するなど、数々の実績を誇る近賀に、サッカーを通して伝えたい思い、そして新シーズンへの意気込みについて語ってもらった。

『Yogibo WEリーグ』で、サンフレッチェ広島レジーナの初代主将としてプレーする近賀ゆかり選手。

◆サッカーを通して広がった“人の輪”

ー小さな頃からサッカー選手になることが夢だったのですか?

「じつは小さい頃は夢を聞かれても答えられない子どもでした。夢を口にするのが恥ずかしかったからではなく、なりたいものが思い浮かばず、こうなりたいとハッキリと言う子を羨ましいと思っていました。ただ、サッカーだけはずっと好きだったんです。上手になりたい、努力しようと思えたのは、好きだからこそでした。サッカー選手を職業にしたい、五輪に出たいと思い始めたのは、だいぶ大きくなってからです」

ー好きなことを続けたからこそ人生の視野が増えていったと?

「そうですね。好きなことがあるのは大事なことですし、夢中になって取り組めることがあれば人生が豊かになります。みなさんも好きなことを見つけて、それを続けていってほしいですし、続けることで見えてくるものも必ずあるはずです。改めて思うのは、好きなことを楽しむ時のエネルギーの大きさ。何よりも好きなことを通して、人とつながることができます。私も人とつながることでサッカーの輪がどんどん広がっていきました。みなさんも、自分の好きなことを大切にして、それを続けていってほしいと思います」