エースと4番として、大車輪の活躍が期待される大瀬良大地投手と鈴木誠也選手

 プロ野球は今日19日、約3カ月遅れでいよいよ開幕を迎える。佐々岡真司監督にとって監督初年度のシーズン、『一体感』をテーマにV奪回を目指していく。
 
 新指揮官は就任時、「今のチームは投手では大瀬良(大地)、野手では(鈴木)誠也が投打の軸となっています。その他の選手もいる中で彼らには、そういう役目として期待しています」と語ったように、大瀬良大地と鈴木誠也を軸にここまでチームづくりを進めてきた。

 初陣となる佐々岡カープの開幕マウンドを託されたのは、2年連続で開幕投手を務めるエース・大瀬良。大瀬良に全幅の信頼を寄せる指揮官はキャンプ前、早々に開幕投手を言い伝えていた。

 一度は3月20日に向けて心と体をピークに持っていっただけに、例年よりも難しい調整を余儀なくされた大瀬良。しかし開幕延期からの3カ月間は「今できることをとにかく精一杯やろうという気持ちでした」と、連日気持ちを切らすことなく、慎重に調整を続けてきた。

「無観客でのオープン戦、練習試合は初めての経験でしたけど、やはり不思議な感じでした。モチベーション、気持ちの上がり方を考えると、たくさんのファンのみなさんがいる中で投げるよりも気持ち的に難しい部分もありました。改めてファンのみなさんの力、応援のありがたさをすごくマウンド上で感じました」

 6月に練習試合再開後は2試合に登板し、5日のオリックス戦で4回無失点、12日のソフトバンク戦では6回3失点。無観客という状況に違和感を感じながらも、開幕に向けて順調に仕上げてきた。昨季開幕戦では丸佳浩から4奪三振を奪い、見事に勝利投手となった。今日も昨年のような投球で、佐々岡新監督に初勝利をプレゼントしたいところだ。