これまで『広島アスリートマガジン』が撮影してきた、カープにまつわるカットを蔵出し公開する本コーナー。今月は『2010年1月号』から撮影当時の様子と合わせて、毎週1枚ずつ紹介していきます。

 

 プロ5年目の2004年に初の二桁本塁打を放つと、2007年に初の全試合に出場した上でキャリアハイとなる25本塁打を放った栗原健太氏。2010年当時は一軍の主力どころか、チームの顔でもある4番としてカープ打線を牽引していました。

 「2008年までのシーズンではずっと成績が上がってきて、自分としても去年より今年、今年よりも来年という思いはいつも持っていたんですが、その中でガーンと成績が落ちました。すごく悔しい思いもあったんですが、これは『もっと苦しめ』ということなのかと逆に解釈していました」
 
 打率.257に終わった2009年シーズンを振り返った当時のインタビューでは、その苦しみについて語っていました。

 一方で、広島に住み始めて10年目ということで、改めてドラフト指名後、広島にやってこられた当時の率直な印象なども打ち明けています。

 「最初に広島弁を聞いたときは、けんか腰というか、怒られているのかと思いました(笑)。『この言葉を覚えられるかな』『この街でやっていけるかな』と思うくらいの衝撃を受けましたね」

 シーズンオフということもあり!? 編集部からの質問に笑顔も交えながら、答えていただきました。

 そんな栗原氏ですが、2016年に楽天に移籍し同年に引退。そして2017年に二軍打撃コーチに就任すると、その後一軍打撃コーチを経験後、2020年からは中日の一軍打撃コーチに就任されました。

 現役時代から、確かな打撃理論の持ち主だった栗原氏がどんな指導をされているのか、とても気になるところですね!

【プロフィール】
1982年1月8日生、山形県出身。
右投右打。日大山形高-広島(2000年ドラフト3位)-楽天(2016)
コーチ歴:楽天(2017-2019)-中日(2020)

スラッガーとしての将来を渇望され、カープに入団。ドラフト同期は、河内貴哉など。カープ入団後は二軍で鍛錬を積み、木下富雄二軍監督の元、二軍の4番として固定された。2002年のフレッシュオールスターにも4番として出場。同年一軍に昇格し、9月5日の阪神戦で藤川球児からプロ初安打となる本塁打を放つ。その後、2004年に初の二桁本塁打を放つなど、段階を経てチーム屈指の強打者として成長。新井貴浩が阪神に移籍したことがきっかけで、4番就任を果たした。2008年は、旧広島市民球場最後の本塁打、そして2009年はマツダスタジアムでチーム初本塁打を放った。2016年に楽天に移籍。同年に現役引退し、二軍打撃コーチに就任。2020年からは中日にて一軍打撃コーチを務める。