今季も開幕戦から完投勝利を挙げ、エースとしての活躍が期待される大瀬良大地投手。全3回で大瀬良投手がカープに入団する前のインタビューをお届けするこの企画も、今回が最終回。最後は自身のアピールポイント、そして背番号14に対する思いを語っています。(『広島アスリートマガジン』2013年12月号掲載)

学生服姿でカープ帽を被り、ポーズを決めるカープ入団前の大瀬良大地。(2013年撮影)

◆即戦力として期待に応えたい

―― 交渉権獲得のクジを引かれたのは大瀬良投手を見続けてきた田村スカウトでしたね。
大瀬良 普通は監督さんや球団の社長さんが引くと思うんですけど、ずっと僕を見てきてくれた田村さんがその中にいて、クジを引かれるというのが分かったときは、田村さんに少なからず情が入ったりしました(笑)。スタンドから試合を見てくれているときも、いつもニコニコしていて笑顔がすごくかわいい方なのに、テレビで見ながら「田村さん、がちがちになってる」って思いました(笑)。でもその反面、自分に対する思いがそれだけ強いのかなと思ったらすごくうれしかったですね。

―― 背番号は14に決まりました。
大瀬良 もちろん、津田(恒実)さんのことも知っていましたし、すごい番号をいただけるなと思いました。より一層身の引き締まる思いというか、もっともっとやらないといけないなと思っています。気持ちを前面に出して、ねじ伏せるじゃないですけど、強気のピッチングをするところが、津田さんと僕は似ている部分だと思うので、そういう部分をちょっとでも受け継いでいけたらいいなと思っています。

―― そういう投球スタイルはいつから確立されたのですか?
大瀬良 大学に入ってからですね。下級生の頃は自分に技術があるわけでもなく、どうやって抑えようかと思っていて、とにかく気持ちだけは負けないという思いでやってきた部分があります。そのピッチングスタイルは僕にとって合っているのかなと思って。

―― 強気なピッチング以外で、アピールしたい部分はありますか?
大瀬良 僕と言えば、ストレートのスピードもそこそこあって、今までもアピール部分を聞かれたらストレートと答えてきました。でも大学4年間で緩急やコントロールも磨いてきたつもりではいるので、ピッチングそのもの、投球術を見て欲しいなと思っています。いずれは日本を代表するピッチャーになっていきたいと思っていますし、長くカープで頼ってもらえる選手になっていきたいです。沢山の方に期待していただいているということは、うれしいですし、その期待に応えたいなという思いが強いです。即戦力として見ていただいている以上はその思いに応えられないといけないと思っています。

―― 大学に進学して良かったと思いますか?
大瀬良 はい。この決断は間違っていなかったと思っていますし、現時点では順調に進んでいると思います。