今季初登板となった6月24日の巨人戦で抜群の投球を披露し、初のシーズン二桁勝利達成に向けて幸先良いスタートを切った九里亜蓮投手! そんな九里投手のルーキー時代のインタビューを全3回にわたり掲載! 第1回目は幼少期の思い出や、マイナー選手だった父への思いなどを語っています。
(『広島アスリートマガジン』2013年12月号掲載)

亜細亜大の制服にカープ帽を被り笑顔を見せる九里亜蓮(2013年撮影)

◆人間的に大きくなれた亜大での経験

―― まず最初に九里投手が野球を始めたきっかけを教えていただけますか?
九里 父親の存在だと思います。父親が野球をやっていたので、その影響ですね。プレーしている昔の写真やビデオを小さい頃から見ていたので、それがきっかけでしたね。

―― 野球を始めたときからピッチャーだったのでしょうか?
九里 いや、中学に入ってからです。小学校までは父親にピッチャーをやらせてもらえなかったんです。だから内野手をやっていました。

―― 投手をやらせてもらえなかった理由は何だったのでしょうか?
九里 自分は小学校のときまでアメリカにいたんですけど、アメリカは全部硬球なんです。だから、小さいときから硬式でやっていると故障につながるということでやらせてもらえなかったんです。それで、ずっとショートをやっていました。でも、やっぱり投手をやりたかったですし、たまに抑えで1イニングやらせてもらえたときは、本当に楽しくて、うれしかったですね。