今季一軍初登板となった7月5日の阪神戦で2回無失点と好投したプロ3年目の若手右腕・ケムナ誠。150キロを超える直球が魅力の長身右腕にとって、今季は一軍に自分の居場所を構築する勝負のシーズンとなる。ここでは不安定なリリーフ陣を救う存在として期待をかけられる右腕の、ルーキー時代のインタビューを紹介する。
(『広島アスリートマガジン』2018年3月号掲載)

プロ1年目当時、一軍デビュー前のケムナ誠

─ カープに入団されてから、しばらく経ちましたが慣れてきましたか?
「最初はやることなすこと、全部が新しいことで、戸惑う部分がありましたが、だんだん慣れてきました。新人選手たち同士も、だいぶ打ち解けてきたと思います」

─ 今年は高卒ルーキーが多いですが、ケムナ選手ご自身が引っ張っていこうという意識は持たれていますか?
「私生活に関しては引っ張ろうと思っていますが、グラウンドの中では上下関係はないと思いますし、僕としては若い選手たちからも盗めるものは盗んでいけたらと思っています」

─ 今回はルーキーインタビューということで、まずはケムナ投手が野球を始めたきっかけを教えてください。
「小学校5年生か6年生の頃だったと思いますが、軟式の油津少年野球クラブに入ったのが野球を始めたきっかけです。クラブに入った理由としては父が野球をやっていたこと、そして弟が野球をやりたいと言ったからです。「もし弟がいじめられたらどうしよう」と思って、「じゃあ自分も一緒にやるか」と。途中で弟は辞めちゃったんですけどね(苦笑)。