今季プロ11年目を迎えるカープ堂林翔太の勢いが止まらない。開幕から安打を量産し、打率はリーグトップを推移し続けている。覚醒の時を迎えようとする堂林だが、昨年まで苦しいシーズンを過ごし続けてきた。2012年の一軍デビュー以降、堂林はどのようなシーズンを歩んできたのか? 今回はチームが25年ぶりに優勝を果たした2016年、連覇を果たした2017年を振り返る。

2016年は夏場に一軍復帰するも結果を残せず、優勝の瞬間はベンチで迎えた堂林選手。

◆2016年 優勝の瞬間に立ち会うもポジション争いに勝ち切れず…

(一軍成績)47試合 56打数14安打 打率.250 2本塁打 2打点 3盗塁 11三振
(二軍成績)63試合 243打数72安打 打率.296 5本塁打 30打点 15盗塁 41三振

 主戦場とするサードに中日で活躍していたルナが加入した2016年。ポジション争いではさらに厳しい立場に追い込まれ、2年連続で開幕二軍スタートに。

 4月中旬に一軍に昇格すると4月19日に2年ぶりの一発を放ち、同26日には三者連続本塁打を締めくくる本塁打を放つなど存在感を見せた。しかしその後はサードを争うルナ、安部らの活躍もあり再び二軍降格。チームが優勝へひた走る8月中旬に一軍昇格するもスタメン定着とはならず、9月10日に25年ぶりの優勝を決めた瞬間をベンチで迎えていた。