今季プロ11年目を迎えるカープ堂林翔太の勢いが止まらない。開幕から安打を量産し、打率はリーグトップを推移し続けている。覚醒の時を迎えようとする堂林だが、昨年まで苦しいシーズンを過ごし続けてきた。2012年の一軍デビュー以降、堂林はどのようなシーズンを歩んできたのか? 今回はチームが3連覇を果たした2018年、昨シーズンを振り返る。

2019年、唯一の見せ場になったのが、9月12日のヤクルト戦で放った5年ぶりのサヨナラ打だった。

◆2018年 3連覇果たすチームの中でまたしても一軍定着ならず。

(一軍成績)63試合 51打数11安打 打率.216 5打点 14三振
(二軍成績)32試合 123打数38安打 打率.309 6本塁打 21打点 5盗塁 23三振

 激しいポジション争いを繰り広げながら、2年連続開幕一軍で迎えた2018年。4月に4番・鈴木誠也が下半身の張りのため一軍登録を抹消されたタイミングでライトスタメンとしての出場機会を得た。しかし、ここで目立った活躍を見せることができず、3連覇を果たしたチームの中で定位置を確保するまでには至らなかった。

 一軍では代打、代走、守備固めが中心となり、スタメンはわずか7試合に終わったものの、シーズン大半を一軍で過ごして過去3年間を上回る出場機会数を記録した。