今年1月には同じ大阪桐蔭高の先輩である中田翔(日本ハム)と合同自主トレを行ったカープ正隨優弥。2年連続で春季キャンプ一軍メンバーに名を連ねると、フリー打撃や紅白戦で柵越えを連発した。

 目標としていた開幕一軍は逃したものの、現在ファームでは3割に迫る打率で上位ランク10傑に名を連ねている。ここでは髙橋大樹と共に“右の代打候補”としても名前が挙がった、和製スラッガーのプロ1年目の声を振り返る。
(『広島アスリートマガジン』2019年6月号掲載)

一軍春季キャンプで柵越えを連発した正隨優弥選手。

─ プロ1年目のシーズンが始まってから、ここまでの手応えはいかがですか?
「初めの方は右も左も分からない中で、オープン戦まで一軍に帯同させてもらって自分なりに必死にやっていたんですけど、なかなか思うように結果が出ませんでした。二軍が開幕して4試合目から出させてもらっていますが、二軍でも打率1割台ですからね……。ただ、少しずつですけど自分の中で良い感触を得てきているので、そこはどんどん伸ばしていきたいと思っています」

─ 打撃ではどんな部分で苦労されていますか?
「オープン戦までは長打を打てていましたが、今思うとあの時期は投手も調整段階だったんだと思います。仕上がってきた投手の球をなかなか捉え切ることができませんでした。個人的に直球への対応は自信もありますし、当初からある程度捉えることができていましたが、課題は変化球ですね」

─ ご自身の性格的に、一つのことに悩むタイプですか?
「そうですね。結構考えすぎるタイプかもしれません。打撃フォームにしても、自分の中でしっくりくるものは少し継続してやってみようと思っているんですが、なかなか良い形が見つけられていない状況ですね」