2019年2月に左肘のトミー・ジョン手術を受けた高橋昂也が8月4日に由宇練習場で行われた紅白戦で、手術後初となる久々のマウンドに立った。

復活への道のりを着実に辿っている高橋昂也投手。

「多少日程の遅れはありますが、ブルペンでも投げ切れていますしここまでは順調にきていると思っています。球の強さは以前と同じぐらいまで戻ってきました」

 2018年に巨人戦でプロ初白星を挙げた左腕にかかる期待は、高橋昂自身が自覚している。それだけにはやる気持ちを抑えながらここまでリハビリを進めてきた。

「焦りはないと言えば嘘になりますけど、今季に関して言えば例年よりもシーズンが長いことをプラスに捉えていますし、早く実戦復帰もしたいと思っています」  

 同じ手術から復活を遂げた床田寛樹というお手本がいるだけに、高いモチベーションを維持し、ここまでリハビリに汗を流してきた。

「打者がどんな反応をするか早くみたいですね。調子の波はありますが、ほぼ全力で投げられていますし、手応えはあります」  

 高い潜在能力はプロ初勝利を挙げた試合で実証済み。次世代のカープを担う期待の若手左腕は、再び難攻不落の投球を見せつける。