今季より再び捕手一本に絞った坂倉将吾が、開幕から攻守両面で猛アピールを続けている。

 高卒1年目から一軍を経験するなど、早くから能力の高さを評価されていた。その後、やや伸び悩む時期はあったものの、プロ4年目で非凡な才能が開花しつつある。

主に森下暢仁、遠藤淳志ら若手投手とバッテリーを組み、両者のプロ初完投を演出した坂倉将吾選手。

 現在は規定打席未到達ながら、3割近い打率をマークしている。最激戦区でもある捕手枠 を争う坂倉に、プロ4年目の収穫と手応えを聞いた。

◆1年目からやってきていることの積み重ねが、少しずつ成果として出てきている

─ 今季はすでにシーズン半分を過ぎました。前半戦を振り返ってみて、ここまでご自身のプレーについて、手応えを感じている部分を教えてください。

「ここまでプレー全体的にいうと、自信がついているなと感じる部分もありますが、まだまだだなと思う部分も多いですね。まずバッティングに関してですが、少しずつですけど、形になってきていると思うところはありますね。逆に打撃に関しての課題を挙げると、ボール球の見極めであったり、まだまだ、いろいろとあると思います」

─ 安打数を見ると昨季までに一軍で放った通算安打数(16本)を大きく越えており、好調な打撃を展開されています。今季ここまで打撃面で数字を残せている要因はどのような点にあると分析されていますか?

「打席の中で積極的にいけているところは一番良い点だと思っています。技術的な部分に関しては昨シーズンまでと今シーズンで変えているところというのはあまりなくて、プロ1年目の頃からやってきていることの積み重ねが、少しずつ成果として出てきているんだと思います」

─ 一方の守備面についてですが、8月30日のシーズン折り返し時点で14試合スタメンマスクで出場されています。捕手としての守備について、自身のプレーをどのように感じていますか?

「そうですね、守備については、キャッチング、スローイング、ブロッキングなど全てにおいて、まだまだ課題は多いなという印象を持っていますね」

 今季は森下暢仁や遠藤淳志のプロ初完投を演出するなど、バットだけではなく捕手としても奮闘を続けている。負傷者が相次いだチームの捕手事情を考えると、坂倉にとってはこれ以上なアピールの機会となるだけに、終盤戦に向けてさらなる飛躍が期待される。