昨日は今季1号をマークするなど、ジョンソン投手を攻守で支える石原慶幸選手

4月こそ防御率が7点台(1勝3敗)と不安定な投球が続いていたジョンソンだが、5月以降は『外国人史上2人目の沢村賞投手』の名に恥じない活躍を見せている。5月には外国人では14人目となる来日通算50勝も達成。登板100試合目での到達は、史上最速のスピードだ。

昨日も雨が降るなか、二塁すら踏ませない圧巻の内容で今季10勝目をマークした。規定投球回を再び満たし、防御率でもリーグ2位に浮上。4度目のシーズン二桁勝利で、自身が持つ球団外国人投手記録も更新した。

球史に残る超優良助っ人を語る上で、女房役の石原慶幸の存在も欠かせない。出番こそ限られているが、ジョンソンが登板する日はセットでスタメン出場。15年の左腕来日以降は大半の試合でバッテリーを組み、巧みなリードで持ち味を最大限に引き出している。カープOBの達川光男氏は石原の長所として、まずはキャッチング技術の高さを挙げている。

「春季キャンプ時、審判の方々に各球団捕手の捕球について話を聞いたとき『石原の捕球が一番ストライクが取りやすい』と言っていました。これは石原のキャッチングレベルが、いかに高いかということを物語る言葉とも言えるでしょう」

9月7日で40歳となる石原だが、プロ18年で培った頭脳と経験値はチームにとって必要不可欠だ。ジョンソンの中4日登板も噂されるなか、熟練のリードで魅せるベテランの重要度も増している。