10月15日、サンフレッチェ広島が2021年9月に開幕予定の女子プロサッカーリーグ『WEリーグ(ウィーリーグ・Women Empowerment League)』に参入することが発表された。

 10月15日、サンフレッチェ広島が2021年9月に開幕予定の女子プロサッカーリーグ『WEリーグ(ウィーリーグ・Women Empowerment League)』に参入することが発表された。

 WEリーグとは、なでしこリーグの上位に位置する日本のトップリーグで、2020年7月に一般社団法人日本女子プロサッカーリーグが発足。まずは全11チームでスタートし、複数年は降格なし、ホーム&アウェー方式による総当たりリーグ戦で開催される。

 まずは参入発表記者会見の冒頭で、サンフレッチェ広島の久保允誉会長は「WEリーグの誕生により、これまでなかった女子サッカー選手という職業が確立されます。さまざまな活動を通して女性がさらに輝く場を創出し、『女性の元気を広島の元気に』を合言葉に、地域のみなさまに勇気を与えられる存在になることを目指します」と挨拶。男子のオリジナル10と同じく、リーグ創設時からの加盟を喜んだ。

 続いてサンフレッチェ広島の仙田信吾代表取締役社長も、これまで女子サッカーの発展に尽力してきたアンジュビオレ広島への感謝も交えながら、WEリーグ参入に対するコメントを残した。

「今年の初め『女子のプロサッカーリーグに手を挙げてほしい』とのお話を、アンジュビオレ広島様からいただきました。その時点では参入する意思がないことをお伝えしましたが、アンジュビオレ広島様が手を挙げない場合、トップリーグに広島の名前がなくなることを大変危惧いたしました。男子もJリーグのオリジナル10として最初から参加しており、その歴史を大変重く捉えました。平和の象徴としてのサッカーは、男子も女子もサンフレッチェ広島が担っていきたいと強く思っています」

 INAC神戸ネオネッサや日テレ東京ヴェルディ・ベレーザなどと違い、サンフレッチェの場合は一から新たにクラブを立ち上げることになる。よって現時点ではスポンサー、監督、コーチ、選手、練習場などは全て未定。来年2月~3月にはプレシーズンマッチが予定されるタイトな状況のなか、早急にチームづくりが進められることになる。

「チーム名はサンフレッチェ広島FCの後に、男子と区別化するために愛称、呼称をつける予定です。ユニホームに関してもリーグ側と調整中です。楽しみにしていただければと思います」

 仙田社長がコメントしたように詳細が決まるのはこれからで、チームの全容が明らかになるのは早くても年末。男子チームと同様に「日本一の育成型クラブ」を目指す“サンフレッチェ広島レディース”の今後に注目だ。