カープの育成出身プロ2年目・大盛穂が、10月27日のヤクルト戦(マツダスタジアム)で15試合ぶりにスタメン出場。チームが奪った2得点すべてに絡む活躍をみせ、勝利に貢献した。

10月27日のヤクルト戦で先制タイムリーとなる三塁打を放った大盛穂選手

 この日は「1番・レフト」で10月9日以来となるスタメン。最初の見せ場は両チーム無得点で迎えた3回の第2打席に巡ってきた。菊池涼介の二塁打をきっかけにつくった1死三塁のチャンスで打席に入ると、ヤクルト先発・高梨裕稔の直球を流し打ち。打球は左中間を破ると、まず三塁走者が生還。大盛は快速を飛ばして一気に三塁を陥れるタイムリー三塁打を記録した。

 バットで結果を残すと、次は自慢の足で魅せた。続く1死三塁で、2番・田中広輔の打球は一塁方向への高いバウンドのゴロ。大盛はこの打球で判断良くスタートをきると、一気にホームを駆け抜け貴重な追加点を奪った。

 9月は月間打率.338を残し、10月3日のヤクルト戦(神宮)でプロ初本塁打。10月6日の阪神戦(マツダスタジアム)でも代打で本拠地初本塁打を放つなど好調を維持していたが、それ以降は結果が残せず、ベンチを温める日が続いていた。しかしこの日は46打席ぶりのタイムリーを放つなど、1番打者として首脳陣への全力アピールとなったはずだ。

「今シーズン最後まで一軍でプレーしたいです。スタメンで出られるチャンスがどれだけあるか分からないですけど、とにかく1試合でも多くスタメンで試合に出られるように必死でプレーしていきたいです」

 センターを守る西川龍馬が復帰したことで外野のポジション争いはさらに激しくなった。着実に一軍の戦力になりつつある大盛が最後まで猛アピールを見せていく。