12月15日に2020年新入団会見が終わり、新たに7選手がカープのユニホームに袖を通した。この企画では、現役カープ選手が過去に新入団会見で語った言葉を振り返っていく。

 今回は、2011年ドラフト2位でカープに入団した菊池涼介の入団会見時のインタビューをお送りする。

 中京球界では無名の存在ながらも、カープに入団し才能が開花。高い守備力を武器にプロ2年目の2013年に二塁のレギュラーを奪取すると、同年から昨季まで7年連続でゴールデン・グラブ賞を獲得。2020年には二塁手としてプロ野球史上初の“シーズン無失策”という大記録を打ち立て、8年連続となるゴールデン・グラブ賞を受賞した。

 球界を代表する二塁手に成長した守備の名手が、2012年の新入団会見で語った言葉を辿っていく。

2011年ドラフト2位で中京学院大からカープに入団した菊池涼介選手。

◆最大の武器である守備力は大学時代に向上

 「カープの印象は、“赤ヘル”のイメージが頭の中にはあります。チームカラーの赤は、実際にユニフォームを着てみるまでは分かりませんが、自分では似合うのではないかと思っています。

 岐阜にいたので、カープの試合はあまり見ていませんが、足が持ち味なので、足を使っていけたらと思います。守備と足でチームに貢献できる選手になりたいです。

 将来的にはゴールデン・グラブ賞を獲りたいです。これまでショートをやってきたので、カープでもショートを目指したいですが、出場するチャンスがあるのであれば、内野の他のポジションでも、外野手でもやりたいと思っています。

 同じショートの野村監督の現役時代のプレーは少し記憶にあるかなというくらいです(苦笑)。赤ヘル時代を支えていた名選手だと聞いているので、教えていただけることは、すべて吸収していきたいです。

 一番自信があるのはスローイングです。大学時代、守備に力を入れてやってきたので、その甲斐もあり、スローイング能力が伸びました。プロでも守備でアピールして、数多く試合に出れたらいいなと思います。

 プロで対戦してみたい投手は中日の岩瀬(仁紀)選手です。球界を代表する抑え投手なので、一度球筋を見てみたいと思っています。

 持ち味は元気あるプレー。ガツガツとやっていきたいと思いますので、よろしくお願いします!」