2026年シーズン、中継ぎとして登板数を伸ばし、チーム2位の24ホールドをあげた髙太一。11月に開催される『ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026』日本代表メンバーに選出されるなど、プロ3年目にして大きく飛躍した。

 春先までは「先発として調整していた」と語る髙にとって、中継ぎでの登板は想定外。しかし、「求められた場所で投げるだけ」と言い切り、首脳陣の起用に応えてみせた。戸惑いながらも中継ぎとして確かな成長を遂げた髙にとっては、同じリリーフとして活躍した遠藤淳志の存在も大きかったという。(全3回/第2回)

広陵高出身、プロ3年目のシーズンに大きく飛躍した髙太一

◆登板数の多さは期待の裏返し。意気に感じて投げてきた

—春季キャンプ、オープン戦までは先発として調整を続けてきましたが、今季一軍昇格の際には「中継ぎで」と告げられたそうですね。首脳陣からは、どのような起用方針を伝えられていたのですか?

 「『いろいろな場面でいけるように、常に準備をしてくれ』と言っていただきましたし、『期待して出している』とも言っていただいていました。僕らはそれを意気に感じて、言われたら投げるだけです。やはり充実感がありますし、毎日『今日も登板があるかも』という緊張感はありましたが、たくさん投げさせてもらえるということは期待の裏返しだと僕は感じていましたね」

—試合数を重ねるなかで、中継ぎとしての準備も身についてきたのですね。

 「そうですね。1球目から全力で行けるやり方というのは、試合数を重ねながら何となく分かってきた感じです」

—今季はストレートの球速が上がっていることも話題となりました。

 「2025年のシーズンオフ、12月はほとんどボールを握らずに、ずっとウエイトトレーニングをしていました。狙いは球速アップでした。課題をたくさん出して、それを潰すためというか、『なぜ良くないのか』が分からない状態をなくすために、4週間しっかりとウエイトトレーニングをしたことが、球速アップにつながったのかなと思います」

—球速という数字で成果が出たことで、どんな感覚を持っていますか。

 「球速が出ると自分がやってきたことを実感できますし、相手打者がストレートに振り遅れているのを見ると、『やってきたことは間違っていなかったんだ』と思います」

—投球スタイルそのものは、先発時代から変わりましたか?

 「大きく変わったとは思っていません。『ストレートという得意な球の選択肢が増えた』という感覚です。ストレートしか投げないわけではなくて、いろいろ投げるなかで多い球がストレートになっただけ、というイメージですね。自分は強いストレートと、球種が多くてどの球種も投げ分けられるところが武器だと思っています」