◆「これで終わるかもしれない」。その思いを抱いて臨んだ今季初登板

—では2026年シーズン、自身が一番変化したと感じている部分はどこですか。

 「2025年シーズンに目標としてきた、球速150キロが出せたことです。取り組んできたことが結果として出たことは、すごく自信につながりました。そこからは、自信を持って投げることができるようになってきたと思います」

—動作解析を踏まえて、具体的にどのようなことを変化させたのでしょうか。

 「右足への意識です。それまでは力を溜めた状態で投げることができていなかったので、上半身だけの力で投げてしまっていました。ただ、上半身の力だけでは限界があるので、なかなか思った通りに投げることができていなかったんです。練習から右足への意識を持って投げることで、徐々に感覚が噛み合うようになってきました」

—開幕は二軍スタートでしたが、4月に一軍に昇格すると8試合連続無失点と好スタートを切りました。

 「今年に懸ける思いは強かったのですが、初登板の時は『これで終わるかもしれない』という緊張感がありました。追い込まれているというか、『なんとしてでも、やるしかない』という思いでした。ただ、ここで勝負しないと『本当にこのまま終わってしまう』とも思っていたので、自分で自分を奮い立たせながらマウンドに上がりました。今シーズンの初登板は、気持ちで投げたような感じでした」

—そこから、中継ぎとして存在感を示していきました。中継ぎという役割をどう捉えていますか。

 「多ければ週に6日試合があって、良くも悪くも次の日にも試合がくる中で、切り替えが非常に大切なポジションだと感じています。抑えても打たれても、すぐに気持ちを切り替えることができるのが、中継ぎとしての大切な要素の一つだと思っています。とにかく一喜一憂しないように、常にそこだけは心掛けていました」

(第2回へ続く)

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