2025年のカープ打線をけん引するのが、ファビアン、モンテロのドミニカンだ。8月16日にはマツダ スタジアムでそろってホームランを放つなど、その名コンビぶりも話題になっている。今回の対談では、通訳・フェリシアーノさん協力のもと、ふたりの本音と素顔に迫っていく！（全2回／第2回）
◆フェリシアーノのおかげでプレーと生活ができている
—通訳としてフェリシアーノさんはいつも２人の側でサポートをしていますが、どんな存在ですか？
モンテロ「カープに入団することになって、フェリシアーノとすごく仲良くなりました。何でも話ができますし、日本のプロ野球での経験もすごく持っているので、グラウンドでの練習、試合中もいろんなことを教えてくれます。また普段の生活の中でもいろんなサポートをしてもらっています。彼がいなければ私はプレーにおいても、日本の生活においても慣れることができなかったと思います」
ファビアン「フェリシアーノがいなければ、日本でうまくプレー、生活をすることができていなかったでしょうね。球団には、フェリシアーノのようにアドバイスできる人は、周囲になかなかいません。私たちが日本でプレーすること、普段生活をする上でいろいろな問題が起こらないようにしてくれています。あとは日本の文化についてもたくさん教えてくれていますし、すごく感謝しています。日本のプロ野球での知識も持っているので、さまざまな情報を教えてもらいながらプレーできています」
—チームには同期入団のドミンゲス投手、アカデミー出身の育成選手・ロベルト選手、ラミレス選手、クレート通訳、ブルペン捕手などたくさんのドミニカ共和国出身の選手・スタッフが在籍しています。
モンテロ「カープに入団する前、チームにこんなにドミニカ共和国出身選手、スタッフがいると思っていませんでした。特に若いロベルト、ラミレスとはできるだけ話をするようにしていて、いろいろなアドバイスをしています。早く彼らが支配下登録されて一軍で活躍してほしいと思っています。またアカデミーの練習生も、日本で頑張ったら一軍で活躍できるので、いろいろアドバイスしています」
ファビアン「私とモンテロはアカデミーから日本に来ているわけではないので、育成のロベルト、ラミレス、アカデミーで頑張っている練習生とはルートが違います。ですが、私たちがみんなの良いお手本になって日本で活躍することが、彼らの良いモチベーションになってくれると思っています」
—ところで連日猛暑が続いていますが日本の夏、生活はいかがですか？
モンテロ 「生活面では日本に慣れました。日本の夏は暑いですけど、倒れるほどの暑さではないと感じているので、大丈夫ですよ（笑）。生活にも慣れてきましたし、すごく日本が好きなので、長く住みたいなと思っています」
ファビアン「暑い国から日本に来ているので、暑さはさほど気にならないです。暑いですけどね（笑）。日本に来てから、日本人の性格、日本の文化に触れながら、さらに日本が好きになりました」
—日本語には慣れてきましたか？
ファビアン「たくさん日本語を覚えましたよ（笑）。『愛してる』『お疲れ様でした』『了解です』『ちょっと待ってください』『よろしくお願いします』『私も』『ありがとうございました』……たくさん覚えましたよ（笑）」
モンテロ「私は……『おやすみ』『愛してる』『頑張ってください』『お願いします』『ありがとう』『すみません』『とんでもない』……たくさんフェリシアーノにも教えてもらっていますよ！ あと……『チューしたい！』『お腹空いた』『元気ですか？ 私はめっちゃ元気です！』（笑）」
—ちなみに日本食は何が好きですか？
ファビアン＆モンテロ「一番好きなのは焼肉！ もともと好きでしたよ（笑）」
ファビアン「ちなみに僕は……担々麺も好きです（笑）」
—最後に今後の意気込みを聞かせてください。
ファビアン「一番大事なのはケガをしないこと。一生懸命毎日試合に出て勝つために頑張りたいです」
モンテロ「チームは勝てるときもあれば負けが続くこともあります。私としてはチームのためにもっと打点を稼いで、ホームランを打たないといけないと思っています。シーズンが終わるまで、もっともっと頑張って打っていきたいです」
■サンドロ・ファビアン（SANDRO FABIAN）
1998年3月6日生、27歳・ドミニカ共和国出身
外野手・右投右打・180cm、81kg
ハポン中高−ジャイアンツ （2015〜2021）−レンジャース （2022〜2024）−広島 （2025〜）
■エレフリス・モンテロ（ELEHURIS MONTERO）
1998年8月17日生、27歳・ドミニカ共和国出身
内野手・右投右打・190cm、106kg
サンホセ・フェ・イ・アレグリア中高−カージナルス (2015〜2020)−ロッキーズ (2021〜2024)−広島 （2025〜）
