今季、多くの若手が起用されているカープ。その中で攻守において存在感を見せているのが、プロ15年目を迎えた菊池涼介だ。ここでは、2024年オフに聞いた独占インタビューを改めて振り返る。リーグ3連覇を知る選手もわずかとなった中、背番号33が当時語っていたチームへの思い、そして野球観とは。
(『広島アスリートマガジン』2025年1月号掲載記事を再編集)
◆『全力で白球を追う』。その考え方はいまも変わらない
─菊池選手の守備は常にチームを救ってきました。プロ生活も10年を超えましたが、ここ数年で考え方は変わってきていますか?
「守備について別に考え方は変わっていませんね。とにかく『全力で白球を追う』というイメージで若い頃からやってきていますが、根本は変わらないですね。若い頃より変わった面で言うと、どちらかと言えば昔は『自分が!』というイメージで守備をしていましたけど、今は隣のショートに動ける矢野(雅哉)がいたりすると、少し一歩引く部分だったり、そういうところはありますね」
─若手選手へアドバイスされる場面もあると思います。経験ある立場として、どのような立ち位置でありたいですか?
「上に立つ選手として、下に言わなければいけないじゃないですか。そういう立場になったときって、やはり、いかに自分が物事をやっているか。そういうことを毎日考えさせられます。自分が一塁まで全力で走っていなければ『ちゃんと走れよ』とは言えない立場なんですよ。
例えば2024年は、長い間、打てない時期もありました。ですが、全力で走ることは誰でもできることですし、そうすることでワンチャンスあるかないか、1年に何回あるかわからないワンチャンスがあると思って、僕は全力で一塁まで駆け抜けています。
若い頃に3割打っていた頃なんて、そういう部分を怠っていた部分、何度も気が緩んでしまった事がありました。誰でもそういう事ってあると思うんです。ただ、そのときに暴投やワンバンになって、セーフになれるものがなれない、という事も今までたくさん経験しているので。年齢を重ねると、そういう部分の大切さはすごく感じますし、それは新井(貴浩)監督から教わってきた事なので。僕はここ数年『一塁までは全力で走ろう』と思ってやってきています。
若くして成績を残してしまうと、そういう部分を怠ってしまう、というのも僕が経験しているので分かるんですけど。そういう部分って、もしかしたら点につながるかもしれないですしね。
僕はそういう自負があるからこそ、後輩にそういうことを言っています」
■菊池涼介(きくち・りょうすけ)
1990年3月11日生
東京都出身
武蔵工大二高−中京学院大−広島(2011年ドラフト2位)
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