2026年シーズン、多くの若手選手が一軍舞台を踏む中、勝負のシーズンを迎えていたのがプロ8年目の林晃汰だ。入団以来、左の長距離砲として期待を受けてきた林が、二軍で過ごす日々のなかで意識し続けたものとは。(『カープマガジン』2026年4月号掲載記事を再編集)

二軍では首位打者、最高出塁率に二冠に輝いた林晃汰

 プロ8年目。ポテンシャルの高さは誰もが認める一方で、2025年シーズンは一軍で2本塁打を放ちながらも出場は22試合にとどまり、定位置奪取には至らなかった。今季は5月に一軍登録されるも、6月の抹消以降は二軍で汗を流す日々が続いた。

 それでも、林のスタンスは変わらない。

 「しっかり一軍で活躍できるように、ずっと準備してきています」

 開幕を二軍で迎えても、腐ることなく鍛錬を継続してきた。特に意識しているのは打席での『再現性』だ。

「率をしっかり上げたい。チャンスは多くないと思うので、その中で結果を出せるようにするだけです」

 長打力という最大の武器を持ちながらも、「当たれば飛ぶ」と冷静に自己分析し、長打を追い過ぎない姿勢が印象的だ。

 二軍では87試合に出場。本塁打こそ4本に止まったが、打率は3割超をマークした。「投手にもアジャストできている」と感覚面の手応えも口にし、その言葉の通り、10月1日に一軍再昇格を果たすと、4日のヤクルト戦で放った今季初安打はチームの4位フィニッシュを決定づける決勝打となった。

 限られた打席で結果を求められる立場は変わらないが、打席ごとの質を高めた先にこそ本来の長打力は生きる。限られたチャンスでどれだけ存在感を示せるか。ここから先の背番号44のバットに注目したい。

◾️林 晃汰(はやし・こうた)
2000年11月16日生、和歌山県出身/181cm・100kg
右投左打/内野手/プロ8年目
智弁和歌山高-広島(2018年ドラフト3位)

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