2026年シーズン、リリーフとして存在感を示した遠藤淳志。自己最多の60試合に登板し、チーム3位の23ホールドをマークするなど飛躍の1年となった。苦しんだ期間を経てつかんだキャリアハイ。中継ぎという役割を通して感じたやりがいと、登板を重ねるなかで起きた意識の変化を、遠藤の言葉でお届けする。(全3回/第2回)

プロ9年目の2026年シーズンは、自身初となるオールスターにも選出された

◆『闘志剥き出しの姿勢が大事』。経験を重ねるなかで気付いたこと

—今シーズン、中継ぎという役割を担うなかで、遠藤投手ご自身の投球や考え方に変化はありましたか。

 「マウンドに上がるまでの準備の方法は変わったと思います。最初のうち、20試合目くらいまではずっと模索している状態でした。中﨑(翔太)さんにも相談して、『やっぱり準備が大事だぞ』と言っていただいてから、今は登板までにやると決めたことを怠らずに、丁寧に準備していました」

—中﨑投手の存在は、ブルペンでも大きいのでしょうか。

 「大きいです。僕は『打たれた時に下を向くな』と言っていただいたことが心に残っています。少しずつ結果も出てきたなかで打たれてしまい、落ち込んだこともあったのですが、『次が大事だぞ』と声をかけてもらって我に返ったというか、気持ちを保つことができました」

—厳しい場面で登板することもあると思います。どんな意識を大切にしていますか。

 「登板を重ねるごとに、改めて、闘志剥き出しの姿勢がすごく大事なんだと思うようになりました。最初のうちはビハインドの場面で投げる機会も多かったのですが、競った場面や同点、勝っている場面で投げる機会も増えてくると、マウンド上では気持ちが占める割合もすごく大きいと感じるようになりました。弱気になったら負けてしまうということは、すごく感じていましたね」

—気持ちが投球に直結するわけですね。

 「はい。本当に、勝ちパターンの中継ぎというのはそういうポジションなんだと思います。抑えたら素直に喜ぶことができますが、一か八か、やるかやられるかという場面で投げさせてもらえているので、投げていてすごくやりがいを感じました」

—今季、一番印象に残っている登板があれば聞かせてください。

 「8月8日のDeNA戦(横浜)です。3対2で勝っていた状況で7回に登板しましたが、先頭の勝又(温史)選手に四球を与えてしまって、次の度会(隆輝)選手には死球を与えてしまいました。無死一、二塁の状態から、牧(秀悟)選手をゲッツー、筒香(嘉智)選手を三振に取ったんですが、自分でも成長を感じられて印象に残った登板でした」

—特にどのようなところで手応えを感じましたか?

 「走者を出した後でも落ち着いて投球できたことです。集中しすぎず、『一つずつアウトを取れば良いんだ』と思えたことが、すごく良い切り替えにもなりました。そこからはすごく落ち着いて投げることができたので、自分でも成長の手応えを感じられました」

(第3回へ続く)

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