プロ2年目の2026年、開幕4番に抜擢されて大きな期待とともにスタートした佐々木泰。しかし思うような結果が出ず、打席に立つことさえ嫌になった時期もあったという。それでも自分と向き合い続け、日々ストイックに練習を積み重ねてきた。その先に見据えるのは、カープを代表する打者への道だ。ここでは、佐々木の思いに迫った独占インタビューをお送りする。(全3回/第1回)
◆苦しかったシーズン前半戦。支えになったのは恩師の存在
―今シーズンを振り返ってみて、どんなシーズンだと感じていますか?
「自分の中では、本当に前半戦は苦しかったというか、思うようにいかない日々がずっと続いていました。正直、『打席に立つのも嫌だな』と思う時期もありました。でも、そこからしっかり自分と向き合って、その日々を過ごしてこれたかなとは思います」
―努力を続けることができた、その原動力になっているものは何でしょうか。
「自分自身、負けず嫌いな部分もありますし、これまで高校、大学と本当に良い恩師の方々に出会えて、今の自分があると思っています。その人たちの名前を汚さないように、自分もしっかりやらないといけないという気持ちは常に持っています。そういう気持ちの支えは大きいと思います」
―今季は開幕スタメンでスタートしました。プロ2年目で4番として開幕を迎えた時、どんな思いがありましたか?
「まだ1年しかプロを経験していないですし、昨季は故障もあって、後半戦に少し出させてもらったぐらいでした。1年間継続して試合に出ることを経験していなかったので、シーズン前は『バンバン打って、毎日活躍する』という良いイメージを持っていました。でも、実際に始まるとそんなに簡単にはいかなくて……数字も目に見えて残るので、本当に焦りしかなかったという感じです」
―4番という打順に対するプレッシャーもあったのでしょうか。
「監督からも『4番目だと思って良いから』と言われていました。自分ではそこまで気にしていないつもりでいたのですが、やっぱり良い場面で打席に立つことも多かったので、そこでの力みは多かったかなと思います」
―序盤に結果が残せなかった原因をどう自己分析されますか?
「意識的な部分が大きかったと思います。キャンプからずっと『強く振る』『遠くに飛ばす』という打撃をやってきたのですが、それがあまり良い方向にいきませんでした。オープン戦ではそれなりに数字も残っていたのですが、シーズンに入ってから気持ちが大きくなり過ぎたというか。『力み』が、打撃が崩れていった要因だったのかなと思います」
―5月に二軍落ちとなりました。その期間に意識していたことは何でしょうか。
「二軍に行った時に、迎(祐一郎)コーチや東出(輝裕)コーチから、一軍での打席の課題を見てもらった上で練習をこなし、『ボールにしっかり入っていけるようになったな』と言ってもらえました。二軍ではとにかく打席で投手に向かっていく、自分から積極的に打ちに行くというところを意識して練習をやってきました。技術的に大きく変えたというよりも、打席での意識を変えた感じです」
(第2回へ続く)
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