ルーキー4選手が開幕一軍入りをつかんだことでも話題を呼んだ、2026年シーズンの新井カープ。さらに注目を集めたのが、開幕4番でスタメンに名を連ねたプロ2年目・佐々木泰の存在だ。青山学院大からドラフト1位で入団したものの、ルーキーイヤーは故障に泣いた。主軸としてスタートを切った今シーズンも前半戦は不調に苦しんだ。

 一時は「打席に立つのも嫌になっていた」という佐々木だが、5月後半からは徐々に本来の力を発揮するようになり、未来の4番候補として再び期待を集めている。佐々木が語った『ドラ1への意識』、そして仲間とチームへの思いをお届けする。(全3回/第3回)

ケガに苦しんだルーキーイヤーを乗り越え、2026年シーズンは開幕4番に座った佐々木

◆若い力でチームを勝たせたい。チームの一員として、勝つために何ができるか

―2026年シーズン、チームでは若い選手が多く一軍で起用されました。同世代の選手たちと一緒にプレーして、どのように感じましたか?  

「もちろん、若い力で自分たちがチームを勝たせたいという気持ちは強いです。でも、本当にそう簡単な世界ではないとも感じました。同期だったり、同世代の選手とも一緒に戦いながら、みんなでチームを勝たせたいという気持ちが強いです」

―ライバル心もありますか?  

「もちろんありますね。そこに対しては、負けたくないという気持ちが強いです」

―一方で、菊池涼介選手や秋山翔吾選手などベテランのプレーを見て感じものはありましたか?  

「どんな場面でも常に全力というか、試合中に抜いてるところを見たことがありません。そういった部分も含めて、本当に尊敬しています。長くプロでプレーを続けるというところには、そういう秘訣があるんだろうなと常々思っています」

―ベテラン選手からアドバイスをもらうこともありますか?  

「秋山さんからは、暑い時期でも、若いうちから体を休めて、練習を早く上がるようなことばかりしていたら成長はできないという話をしてもらいました。秋山さんぐらいのベテランになれば休むことも必要になると思いますが、若いうちはしんどいなかでどれだけ練習をして、さらに自分を追い込めるかが成長につながる、と。そこは自分も心に留めながら取り組んできました」

―ドラフト1位で入団し、周囲から期待される目で見られることも多かったと思います。それを意識することはありますか?  

「1年目は結構意識していました。でも2年目になって、『プロの世界に入ってしまえばみんな関係ない』と思うようになりました。今は特に意識することはありませんね。本当にチームの一員として、勝つためにという気持ちが一番強いです」

―新井貴浩監督から試合中にアドバイスをもらったという話もありました。佐々木選手にとって、新井監督はどんな存在ですか?  

「本当にいつもプレーを見てくださっていますし、頻繁に声をかけてくださるので、なんとか『監督のために』という気持ちは強いです。監督のような打者になれたら一番だと思っています。監督も若い時にすごく大変な思いをしたという話は聞いているので、そういうことも自分で経験しながらやっていきたいという気持ちがあります」

―将来的に、チームの中でどんな存在になっていたいですか?  

「やはり一番は『4番を打たせてもらえる選手』ですね。チームを代表するような選手になりたいです」

―4番という打順に対する意識は、今も強いですか?  

「まだまだそこまで言える段階ではないと思っています。大学時代から大切にしてきた『全力プレー』を続けて、その先に、カープの4番を任せてもらえるような選手になれたらと思っています」

■佐々木泰(ささき・たい)
2002年12月24日生・岐阜県出身・プロ2年目
県岐阜商高-青山学院大-広島(2024年ドラフト1位)

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