ルーキー4選手が開幕一軍入りしたことでも大きな話題となった、2025年シーズンの新井カープ。中でも野手の平川蓮、勝田成は開幕スタメン入りを果たし、平川は9回の同点タイムリー、勝田はサヨナラ打を放ち開幕勝利に大きく貢献した。若鯉ふたりの指導に当たってきたのが、一軍打撃チーフコーチの福地寿樹コーチだ。福地コーチは平川について「あのスター性は天性のもの」と語る。未来の主軸にかける福地コーチの期待を聞いた。(全2回/第2回)

開幕戦は1番・センターで出場した平川。同点タイムリーを放ち、試合後はお立ち台にも上がった

◆持って生まれたスター性がある平川

 2024年のドラフト1位で入団してきた平川に関しては、また佐々木とは違うタイプです。まず、彼は空気を変えてくれる選手です。あの天性の明るさはなかなかつくれません。おそらく計算してやっているわけでもないし、持って生まれたものだと思います。

 だからこそ、平川のような選手が活躍すると、普通の選手の何倍もチームの空気と雰囲気が変わるものです。そういう選手はなかなかいないですし、それはスター性だと思っています。打者としても、非常にポテンシャルは高いです。

 私自身も現役時代はスイッチヒッターでしたが、平川は従来のスイッチヒッターとは少し違います。塁に出て走る、というタイプではなく、もっとスケールが大きい打者で、将来的に3割30本を打てるようなタイプになれる可能性があると思っています。

 平川の特徴としては、打った瞬間に打球が上がります。これは、打球を上げようとして上がっているのではなく、自然と上がっています。これに関しても天性です。ホームランバッターというのは、そういう打球角度というものを持っているものです。

◆ドラ1コンビがこれからのカープを支える

 お互いにドラフト1位で入団してきた佐々木と平川は、これからカープを支えていく主軸にならなければいけない2人です。

 佐々木は、ここまでいろいろ経験してきた中で、ようやく本来の姿が見えてきています。一方の平川は、故障との戦いが続いていますが、これから練習と試合経験を重ねながら、まずは基本をつくっていかないといけない段階です。

 2人とも打者としてのポテンシャルは本当に高いです。私としても彼らが主軸となるよう、指導したい選手です。選手としてのタイプは違います。ですが、それぞれの良さを伸ばしていけば良いと考えています。

 これからのカープを考えた時に、この2人が主軸になっていくことは本当に大きいことです。一日も早く、2人がそろって一軍で活躍する姿を見られるよう、指導したいと思っています。

■福地寿樹(ふくち・かずき)
1975年12月17日生
1993年ドラフト4位で広島に入団。俊足を武器に活躍し、ヤクルト時代の2008年に盗塁王を獲得。2012年に現役引退。引退後はヤクルトで長年コーチを務め、2023年からは広島二軍コーチを歴任。2026年から一軍打撃チーフコーチ。

カープをより深く、より熱く。日本唯一の広島東洋カープ専門誌!
2026年10月号は、今季支配下登録を勝ち取り『気合と根性』が代名詞となった名原典彦選手が表紙に登場!
“未来を担う若手選手”にフォーカスしお届けします!