2026年ファーム・リーグの西地区盗塁王に輝いた岸本大希。入団当時から「足を活かしたプレーが持ち味」とアピールしていた通り、 快足を飛ばして35盗塁をマークした。もちろん、ファーム盗塁王は通過点に過ぎない。目指すは支配下登録、そして一軍での活躍だ。独立リーグ・徳島インディゴソックスからドラフト指名を勝ち取った岸本の思いに迫った。(全2回/第2回)

ファームで35盗塁を記録した岸本

◆『足』では誰にも負けたくない。目指すは支配下、そしてレギュラー

——岸本選手は大学卒業後、四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスで2年間プレーされました。そのなかで一番の転機は何だったのでしょうか?

「1年目のオフシーズンに入ったとき、徳島の野手コーチの方とずっと練習をして、とにかく振る力をつけること、長打力を上げることに取り組みました。オフになると選手も少なくなるので少数精鋭でかなりやり込めたのは大きかったです」

——独立リーグで一番成長した部分は何だと振り返りますか?

「精神面だと思います。独立リーグもプロと似たように試合数が多いので、良くても悪くてもまた次の日に試合がやってきます。その経験は今にも生きていると思います」

——この期間に、セカンドからショートへコンバートされましたね。

「ショートが野手の中ではいちばんプロに行きやすいポジションかなと思った部分があったと思います」

——2025年ドラフト会議で、カープから育成2位指名を受けました。呼ばれた瞬間はどんな気持ちでしたか?

「びっくりしました。指名されるかどうか……という感じだったので、正直“ボートレーサー”を目指そうかなと本気で考えていました。親にも話をしていて、そのタイミングで指名されたので本当にびっくりしましたね」

——カープとは、徳島時代に何か接点はあったのでしょうか?

「2024年の8月頃に、由宇で練習試合をしたことがありました。その時に球団の方にも見てもらっていたのかなと思います」

——プロ入り後、自分の武器として通用すると感じたものはありますか?

「『足』ですね」

——盗塁はかなり積極的に仕掛けている印象でした。西地区では『ファーム盗塁王』を獲得されましたね。

「もう、バンバン行こうと思っていました。失敗しても、塁に出たら走ろうと。ただ失敗も多かったので、手応えとしてはまだまだという感触だったのですが……塁に出たら走ろうという意識は、常に持ち続けていました」

——独立リーグとプロの違いは感じましたか?

「感じましたね。投手のクイックの速さも違いますし、捕手のスローイングも正確です」

——カープでは、育成から支配下を勝ち取った先輩も多くいます。

「育成選手として一緒にプレーしていた名原(典彦)さんが支配下登録になって、一軍で活躍している姿を見ていたので『自分も負けたくない』という気持ちはありました。育成選手として、気持ちで負けたら終わりだと思っているので、気持ちだけは負けないようにしたいです。あとは自分の武器である『足』です。自分はそこで負けたら終わりだと思っているので、負けたくないです。支配下選手になれた時にすぐ結果を出せるように、今のうちから土台づくりをしたいと思っています」

——最後に、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

「まずは支配下になることが第一目標です。支配下になって結果を残して、ファンのみなさんに愛される選手になれるように頑張るので、応援よろしくお願いします!」

■岸本大希(きしもと・だいき)
2002年1月1日生、長崎県出身
168cm・70kg、右投左打
長崎商高ー桐蔭横浜大ー四国・徳島ー広島(2025年育成ドラフト2位)

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