◆まさかの二人乗りを披露した二代目に、運転席ができた三代目

 初代リリーフカーが最もよく似合った男は、カープ初の日本一に貢献した当時の守護神・江夏豊投手。彼の大きなお腹とロボコンの可愛らしさが実によくマッチしていた光景を思い出すカープファンも多いだろう。ただ、地元での初の胴上げとなった1979年10月6日の阪神戦、彼が栄光のマウンドへ向かう時は『相棒』ロボコンにあえて乗らず、自分の足でブルペンからマウンドに向かった。

 1988年4月5日には、新リリーフカーが登場。初代と同じ無人型で、形は非常にシンプルだが座席もでき、初代よりは車らしい形となった。

 二代目が最も活躍したのは1992年10月4日、達川光男捕手の引退となった試合。投手をマウンドに送ることがリリーフカー本来の仕事だが、この時ばかりは違ったのだ。9回表にブルペンから姿を現したのは、なんと大野豊投手と達川捕手のバッテリー二人。無人型だけに二人乗り用につくられてはいないが、バッテリーを乗せたリリーフカーはなんとか無事に役目を果たすことができた。

 三代目のリリーフカーは1998年に登場。それまでとは一転した有人型に生まれ変わった。球団広報部によると「無人型は決まった同じ所を通るため芝が枯れたり、スピードも遅いなど問題があったため有人型に変更した」とのこと。三代目は運転できるため、すっかりスラィリーの遊び道具にもなっていた。マイカーのように旧広島市民球場内を乗り回すこともしばしばあった。

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