カープの主砲としてチームをリーグ3連覇に導き、現在はMLBのシカゴ・カブスで活躍する鈴木誠也。カープ時代から、鈴木の野球に対するストイックな姿勢を語るエピソードは枚挙にいとまがない。ここでは改めて、鈴木が語っていた『練習』『トレーニング』への思いを振り返る。

 2019年、背番号が『1』を背負った若き4番打者が明かした『練習論』とは。

2019年、鈴木の背番号は『1』に変更され、カープの主砲としてますます存在感を増していった

◆厳しくトレーニングできる自主トレが、一番合っている

─2019年のキャンプ前には、2年ぶりに内川聖一選手(当時はソフトバンク)らと自主トレを共にされていました。改めて吸収できたこと、収穫などはありましたか?

 「一緒にトレーニングさせてもらうのは三度目になりますけど、特別変わりはありませんでした。ただ、あの場所でみんなで刺激し合いながら練習をするということに意義があると思っています。自主トレなので遊び感覚でワイワイやるのも良いんですけど、僕としてはあまりそういうことを望んでいません。そういう意味でも、あの場所は練習量もそうですし、厳しくトレーニングすることができるので、一番合っていると思っています」

─体もさらに大きくなったように感じます。トレーニングではどのようなことを意識しているのですか?

 「まず自分の体がちゃんと整っていないと良いプレーができないと思っています。トレーニングを行う前に食事を変えないと体の中身自体も変わってこないですし、それが体にも出てこないので、摂るものをある程度気をつけています。そうやって食事にも気をつけた上でトレーニングをしっかりして、土台をつくって練習をやらないと技術もついてこないと思っています。シーズンオフは期間が短いので、トレーニングをやれる時間も少なくなってきます。なので、オフだけじゃなくて、シーズン中もしっかりやっていかなければいけないと思っています。特に昨年12月は、ほぼバットを振らないくらいでトレーニングに励んでいました」

─春季キャンプでは、昨年までとはまた違う感覚もあったのでしょうか?

 「そうですね、『やらされる練習』というのも、もちろん大事なんですけど、長い時間やっていると、どうしても惰性になってしまうことがあったりします。自分でやっているときにも気を抜いてしまいそうになることもあるんですけど、やっぱり『任せられている』というのもありますし『そこで手を抜く訳にはいかない』という気持ちがあります。そういう中で、一球一球より集中して惰性にならないように練習をやれたので、自分の中ではすごく意義のある練習だったと思います」

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