昨年のシーズンオフには九里亜蓮投手のユニホームを身にまとい、『広島アスリートマガジン』の表紙を飾った内藤選手。カープの選手、関係者以外のアスリートが表紙を飾るのは創刊以来、初のことだった。

◆最後に皆さんにお知らせがあります

 ただ、そんななかでも昔と変わってないなと思ったのは、一部客席の階段が一段、一段整っていないんですよね。ところどころ傾いているというか、バランスを取らないと上れない感じが、昔の西武球場っぽいなと思って、懐かしかったです。そこは球場の歴史を感じることができて、ちょっとうれしかったです。

 コロナの影響もありますけど、今回は残念ながらお客さまの入りは寂しかったです。7年ぶりにメットライフドームで大会を開催して、大成功していない状態で終わるのはやっぱり悔しいので、今度開催するときは大成功させたいし、そのためにはまた大会をやらなくちゃいけない。

 例年、東京ドーム大会があって、昨年は神宮球場でやって、今年はメットライフドームでやって、やっぱり球場でのプロレスはいいなとあらためて感じました。お客さまからしたら、特にスタンド席はリングまでの距離があるので決していいとは言えないですけど、スケール感とか、こんな広いところの真ん中に立ってプロレスをしているんだなと思うと、球場での大会は選手としては楽しいです。

 このコラムで何度も書いていますが、本当にいつかマツダスタジアムでプロレスができたらいいなと思いますね。

 最後に皆さんにお知らせがあります。1年半以上、続けてきたこのコラムですが、次回で最終回になります。2シーズンにわたって続けられたのは本当にありがたいことです。

 オレは単なるカープファンですし、そんないちファンが1年半以上もコラムを書かせていただき、カープのことを偉そうに語らせてもらったのは、ぜいたくな時間でした。内藤をコラムに起用しようと決断してくださった方には感謝しかありません。

 もちろん、いろいろな事情があるとは思いますけど、終わってしまうことに悔しい気持ちはありますよ。本業でもっともっと、いま以上に頑張って、また内藤にコラムをやってほしい、やっぱり内藤のコラムじゃないとダメだなって、読者の皆さま、そして編集部の皆さまにも思ってもらえるように、これからさらに頑張っていきます。

 とはいえ、あともう一回コラムはあるし、カープがポストシーズンに進出すれば、その期間はコラムが延長になります。なのでカープがクライマックス・シリーズに進出するよう、最後まで全力で応援したいと思います。

では次の連載まで、トランキーロ……あっせんなよ!