『変化』を掲げる新井カープにおいて、新たなスラッガーの台頭は必要不可欠。ここでは二軍で鍛錬を積むスラッガー候補の現状を、新井良太二軍打撃コーチが語る。今回は、ドミニカ・カープアカデミー出身の2選手を紹介。その魅力と伸びしろに迫った。

昨季は公式戦初本塁打をマーク。支配下登録に向け日々汗を流すラミレス

 育成のドミニカンコンビは、昨シーズンから比べると確実に成長していると思います。

 ロベルトの場合はカットスイングで体が開いてしまうところがあるので、スイング軌道を含めてメカニック的な部分を修正しながら練習しています。

 ラミレスについては出場機会も増やしていて、良い状態だと見ています。ですが、技術的にはどうしてもバットが体の中に入り、苦しく打ってしまうところがあります。彼はパワーがあるので、もっとシンプルに打つことを意識した打撃を目指すよう指導しています。

 2人が日本で活躍することは、カープアカデミーの選手たちにとって希望の光になります。彼らも二軍で競争になりますが、パワーは魅力なので、もっと技術的にレベルアップしてほしいと思っています。

■新井良太 あらい・りょうた
1983年8月16日生、広島県出身
球歴:広陵高−駒澤大−中日−阪神(2011-2017引退)
指導歴:阪神(2018-2022)ー広島(2023〜)
新井貴浩監督の実弟で、阪神時代は兄弟でプレー。2017年引退後は、阪神で5年間コーチを務めてきた。新井監督就任と同時にカープコーチに就任。熱血指導で多くの若手野手の打撃に寄り添っている。