6月12日に開幕した、2026 FIFA W杯 北中米大会。初戦で強豪・オランダと対戦した森保JAPANは、2度のビハインドを追いついてドローに持ち込むと、2戦目となったチュニジア戦では日本史上最多となる4得点をあげ快勝した。前回大会はPK戦の末ベスト16に終わった日本代表。今大会ではさらなる飛躍に大きな期待が集まっている。
今大会も日本代表の指揮を執る森保 一監督は、サンフレッチェ広島でプロキャリアをスタートし、指導者としてもチームを2012年、2013年、2015年にJ1制覇を達成している。ここでは、2012年に収録したインタビューを再編集して掲載。サンフレッチェ広島で、自身初の監督に就任した直後の森保監督が語っていたこととは。(記事中データはすべて2012年1月の取材当時のもの)
◆サッカーは生き物
— 2010年からは新潟のヘッドコーチとして指導者のキャリアを積まれました。敵として戦った広島の印象はいかがでしたか?
「選手個々が状況に応じて臨機応変に対応してくる、強かに戦う手強い相手だと感じていました。しっかりと分析をしてストロングポイントとウィークポイントを突こうとしても、思い通りにはいきませんでしたね」
— サンフレッチェでコーチをされていたときは、主に若い選手をサポートする立場でした。新潟ではヘッドコーチを務め、より1つの勝敗が持つ意味の重さを感じられたのではないですか?
「そうですね。戦況を観ながら監督と話をして試合を進めていくという意味では、新潟ではすごくいい勉強をさせてもらいました。やっぱりサッカーは生き物なんです。その時々の流れを瞬時に感じて有効な手を打たなければ結果はついてこないと強く感じました」
— 90分の試合の中には勝敗を分ける分岐点があるのですね。
「あると思います。これはベンチからはどうすることもできませんが、たった1つのやってはいけないプレー、または相手の隙を突いてやらなければいけないプレーをするかしないかで勝敗は分かれます。一瞬の判断や動き出しで流れが変わり、ゴールが生まれるんです。新潟での2年間でそういったことを改めて痛感しました」

