サンフレッチェ広島は5日、エディオンピースウイング広島で、FCレッドブル・ザルツブルクから完全移籍で加入したMF・川村拓夢の加入会見を行った。

エディオンピースウイング広島で復帰会見に臨んだ川村拓夢。背番号は『8』に決まった

 川村は広島出身の26歳。広島ユースからトップチームに昇格すると、愛媛FCへの期限付き移籍を経て2022年に広島に復帰した。ユース同期の大迫敬介、満田誠とともにチームの中心戦力として台頭すると、クラブ史上最長ロングシュートなど印象的なゴールを量産。クラブ初となるルヴァン杯タイトル獲得にも大きく貢献した。2023年にはリーグ戦32試合に出場するなど主力として活躍し、2024年夏、FCレッドブル・ザルツブルク(オーストリア)へ完全移籍することが発表された。

 ザルツブルクでは2シーズンプレーしたが、ケガにも苦しみ出場機会は限られた。その間もクラブは「ずっと見守っていた」と明かしたのが、会見に同席した栗原圭介強化本部長だ。

 今回の移籍の背景には「川村選手の、サンフレッチェに戻りたいという強い思いがあった」とし、「我々としても、ザルツブルクで活躍してほしいという思いはもちろんあったが、『いつでも帰って来てほしい』という思いもあった。チームとしてボランチの補強は必要だと考えていたが、誰でも良いというわけでもない。川村選手が戻って来たいと思った時に戻って来てもらえるようにと、背番号『8』も開けて待っていました」と話した。

 サッカーのスタイルとしても、「ガウル監督の目指すサッカーにもフィットすると感じている。今までの広島にはないタイプの選手として活躍してくれるはず」と期待を寄せる。そして、「ファン・サポーターのみなさんと同様に、私もこの復帰をうれしく思っています」と笑顔を見せた。

 2年ぶりの古巣復帰となった川村は、復帰の決め手には今季サンフレッチェがオーストリアで行ったキャンプがあったと語り、「2年間ケガをしていたこともあり、もう1年、ザルツブルクでプレーしたいという気持ちはあった。ただ、サンフレッチェがザルツブルクのライバルチームと試合をしているのを見るうちにいろいろな気持ちが芽生えました。サンフレッチェのユニホームを着てプレーする選手はやっぱりかっこいいと思いましたし、改めて、僕にとってこのクラブは特別なんだと感じました」と心境を振り返った。

 オーストリアでの2年間、サンフレッチェの試合は見ないようにしていたという川村。「見たら(サンフレッチェに)帰りたくなるので」と話すほど思い入れのある古巣への復帰に、「クラブがもう一段、次のステップに進むためにはタイトルが必要。僕はこのクラブでキャリアを全うしたいと思っているし、その覚悟を決めてもう一度『8』を背負わせてくださいとお願いしました」と力強く語った。