今月22日に迫った、『2026年・プロ野球ドラフト会議』。カープは昨年、平川蓮、勝田成らの獲得に成功し、開幕戦では4選手が一軍入りを果たしたことでも話題になった。

 シーズンごとに方針の違いがあるとはいえ、未来の主力選手を発掘、指名していく過程の中で、これまでカープはどのような戦略を立てドラフトに臨んできたのだろうか?

 そこで今回は、カープの長い歴史のなかから、印象的なドラフトにクローズアップする。後に日本を代表する選手に成長した鈴木誠也を獲得した2012年。カープが指名した全7選手を振り返ってみよう。

指名7選手のうち、6選手が野手。特色あるドラフトとなった2012年

◆大谷、藤浪に注目が集まった2012年、カープが交渉権を獲得したのは……

 大谷翔平(花巻東高)、藤浪晋太郎(大阪桐蔭高)に注目が集まるなか、カープは将来性豊かな投手・森雄大(東福岡高)を1位指名。しかし、ここは楽天と重複し抽選の結果、交渉権の獲得に失敗した。

 改めて即戦力右腕の増田達至(NTT西日本)を外れ1位で指名したが、ここでも西武と重複し交渉権を得ることはできず。2回連続で投手の指名に失敗したカープは軌道修正を図り、右の長距離砲として高く評価していた髙橋大樹(龍谷大平安高)の獲得に動き出した。

 二度の抽選失敗を経て高橋の交渉権を得たカープは、例年とは違ってここから4人連続で投手ではなく野手を指名。DeNAと並んでリーグ最下位となったチーム打率(.233)や得点力不足を立て直すべく、本ドラフトはスラッガーを中心とした野手の獲得にシフトチェンジすることになった。

 2位では尾形佳紀スカウトが強く推薦した鈴木誠也(二松学舎大付高)の獲得に成功。江藤智、前田智徳も背負った背番号51を引き継いだホープは、ルーキーイヤーから非凡な才能を見せ、数年後には“日本の4番”を任されるまでの選手に成長した。

 2012年のドラフトを経て、チームは翌2013年に球団史上初となるクライマックス・シリーズ進出を勝ち取った。数年後に訪れる黄金期に向け、カープの戦力は着々と整いつつあった。

【2012年 カープドラフト指名選手】
1位:髙橋大樹(カープ2013〜2021)
2位:鈴木誠也(カープ2013〜2021、カブス2022〜)
3位:上本崇司(カープ2013〜2025)
4位:下水流昂(カープ2013〜2019、楽天2019〜2021)
5位:美間優槻(カープ2013〜2018、ホークス2018〜2019)
育成ドラフト1位:辻空(カープ2013〜2018、埼玉武蔵ヒートベアーズ2019〜2024)
育成ドラフト2位:森下宗(カープ2013〜2015)