2026年シーズン、左右のリリーフとして活躍した遠藤淳志と髙太一。遠藤は長く一軍から遠ざかり、髙もルーキーイヤー以来、二軍でもがく日々が続いた。そんな二人をコーチとして指導してきたのが、二軍投手コーチの野村祐輔氏だ(2025年シーズンまでは三軍投手兼アナリスト)。飛躍のシーズンを過ごした両投手への思いを、野村コーチが語った。(全2回/第2回)

現在は二軍投手コーチとして、後進の育成に取り組んでいる野村コーチ

◆それぞれの場所で、さらに成長してほしい

 髙も遠藤も、まだまだこれからの投手です。2人とも、先発でもリリーフでも勝負できると思います。ただ、『どちらもできる』ということは、言い換えれば、まだ自分の場所を完全につかんだわけではないとも言えます。

 もちろん、チーム事情もあります。先発が足りなければ先発を任されることもあるでしょうし、リリーフが抜ければ、そちらに回ることもある。そういう競争は必ず起こり得ることです。だからこそ、まずは自分が今いる場所で、しっかり結果を出してほしいです。

 今シーズンの2人は、すごく良いポジションで投げさせてもらっていたと思います。そこで積んだ経験を糧にして、自分の強みをさらに伸ばしていってほしいですね。『先発もリリーフも両方に対応できる』ということを強みにするのは、その先で良いと思います。

 僕自身、指導した選手が一軍で活躍している姿を見るのは、すごくうれしいことです。

 二軍で苦しんでいた部分も見ていますからなおさらです。だからこそ、一軍で頑張っている姿を見ると、『アドバイスして良かった』と改めて思います。

 「祐輔さんのおかげです」と言ってくれる投手もいるみたいですけど……そうなんですかね(笑)。選手たちと良い関係かどうかは分からないですが、それは『選手がどう思うか』だと思っています。

 僕としては、少しでも選手の力になれていたのであれば、それはうれしいことです。

 髙はストレートの強さ、遠藤はボールの高さ。それぞれに今季、大きな変化がありました。でも、ここからがまた大事になります。一軍で投げ続けるためには、毎日が競争です。先発なのか、リリーフなのかということだけではなく、まずは「この場所は自分のものだ」と言えるところまでいってほしいと思います。

 2人とも、まだまだ伸びる可能性を持っている投手です。

 まずは与えられた場所でしっかり結果を出して、自分の場所を完全につかむこと。その先に、先発として勝負する道も、リリーフとしてさらに飛躍する道もあると思います。まずは一軍で『自分の居場所』を確保して、なくてはならない投手になってほしいですね。

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