◆カープが本来のあるべき姿に戻ってきている

 あとシーズンでは結果が出ないからといって、頻繁に打順を変えることはしないでほしいですね。調子が悪ければ休養日を設けて、その日は若い選手を使えば良いでしょう。打順を変えることでチームの雰囲気も変わりますし、相手チームに采配面で迷っている印象を与えてしまうのはよくありません。もちろん佐々岡監督も2年目ですし、その辺りは十分に考えているとは思いますけどね。

 菊池は早生まれですが、32歳の代ですよね。32歳は私がカープに移籍したときの年齢と同じです。まだまだ野球ができる年ですし実際、ヤクルト時代に出場機会がなかった自分とは違って、継続して試合に出続けている選手です。まだまだできます。ただ30歳を過ぎたら腰や足の裏などを痛めやすくなるので、身体のケアだけは怠らないようにしてほしいですね。

 中堅、ベテランになっても性格は明るいですし、チームを盛り上げてくれるタイプの選手です。一方で選手会長の田中広輔は寡黙なタイプ。静の田中、動の菊池。二人でチームを上手く引っ張っていってもらいたいですね。どちらも大事な役割ですから。

 春季キャンプでも野手目線で見た投手だとか、投内連携後は投手ともコミュニケーションをとっていました。タナキクの二人がチームのために一生懸命やっているのを見て、カープが本来のあるべき姿に戻ってきていると感じました。

 仲の良い河田コーチも戻ってきましたし、レギュラーシーズンになっても首脳陣としっかり話し合って、チームに貢献してもらいたいですね。そういった中での優勝となると、今までの優勝とはまた違った喜びが味わえるはずです。期待しましょう。