今シーズン、ここまで51試合に出場している捕手・持丸泰輝。プロ7年目にして大きな飛躍の時を迎えている持丸は、前回の一軍出場は2022年と、長く二軍で鍛錬の日々を送ってきた苦労人でもある。キャリアハイを次々と更新している持丸が、シーズン前半の印象的な試合を振り返る。(全2回/第2回)

試合終了後、笑顔でチームメートとハイタッチを交わす持丸

◆描く理想像は『勝てる捕手』

―今シーズン、ここまで先発マスクを被った試合で、印象に残っている試合を挙げるとすれば、どの試合ですか。

「たくさんあります。もし一つ挙げるなら、甲子園で栗林(良吏)さんと組んで完封勝利した試合ですね(5月15日・阪神戦、◯2ー0)。栗林さんに助けられた部分もたくさんありますが、自分も9イニングフルでマスクを被って、先発投手と一緒に完封で勝てたというのはすごくうれしかったですね」

―栗林投手は今シーズンから先発に転向し、序盤は非常に順調に勝ち星を積み重ねていました。やはり、バッテリーを組む時のプレッシャーに違いはあるものでしょうか。

「本当にその通りで、防御率を見ても0点台ですし、『変なリードはできない』という思いはありました。しかもその前は2戦連続でサヨナラ負けという(5月12日・巨人戦、●3ー5、13日・巨人戦、●2ー4)嫌な流れもあったので、阪神戦でも終盤にランナーが出るとサヨナラ負けのことが頭をよぎることもありました。これで栗林さんを負けさせるわけにはいかないというプレッシャーも感じていて……。だからこそ、余計に印象に残っているのかもしれませんね」