2026年7月7日、マツダ スタジアムで行われたヤクルト戦で、『七夕の奇跡』が再現された。1点を追う9回裏、無死一塁で打席に立ったのは坂倉将吾。ヤクルトの守護神・キハダのスライダーを捉えると、ライトスタンドに飛び込む逆転2ランを放ちマツダ スタジアムは大いに沸いた。

 七夕の奇跡といえば、2017年7月7日のヤクルト戦(神宮)を思い浮かべるカープファンも多いだろう。9回に新井貴浩が逆転3ランを放ち、最大5点あった差をひっくり返して勝利をつかんだ伝説の一戦だ。

 しかし実は、今から遡ること5年前の2021年の七夕にも、印象的な試合が繰り広げられていた。

七夕の奇跡(2026年)の主役となった坂倉将吾

 2021年7月7日にマツダ スタジアムで行われたDeNA戦。中盤まではDeNAの流れで試合が進み、先発の九里亜蓮(現オリックス)が2本の本塁打を打たれ3点を先制されると、打線はDeNA先発の今永昇太の前に5回までゼロ行進。

 この均衡を破ったのが、6回に代打として登場した中村奨成だった。6回の先頭打者として打席に入ると、1ストライク1ボールからの3球目、高めに入ってきた球を見逃すことなく振り切ると、打球はセンターバックスクリーンへ飛び込んだ。リーグを代表する左腕・今永昇太(現カブス)からの一発は、中村奨にとってもうれしい本拠地初本塁打となった。

 この一発をきっかけにカープ打線が奮起すると、7回に鈴木誠也(現カブス)が13号ソロ、8回には菊池涼介が適時打を放ち3点差を追いつく。この年はシーズン中盤までは苦しんだカープだったが、夏場以降は二度の6連勝を飾るなど徐々に調子を上げていった。最終的には4位でシーズンを終了したものの、鈴木誠也と菊池涼介がゴールデングラブ賞、栗林良吏が最優秀新人賞に輝くなど、選手それぞれも結果を残したシーズンとなった。

 

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