もしかしたら優勝できるのではないかという淡い期待を抱く時期もありましたが、やはり最後の最後は地力のあるチームが勝ち星を拾っていきます。長い目で見れば、そういう課題を知ることができたことをプラスに捉えて、残りの試合をいかに戦うかということが大切です。
そこでヒントとなるのが、今のサンフレッチェの強みを考えたときに外国人のストライカーがいながら、どこからでも得点できる力を持っているという点ではないでしょうか。柏、森島、稲垣に加えてセットプレーでは後ろの3バックの選手も得点を奪えます。誰もが点を奪うスキルを持っている中で、うまく外国人選手を生かすことができれば他のチームにはない強みを持てるようになるはずです。実際、清水戦でドウグラスが復帰してからは、前線でボールが収まりますしシャドーも生きています。前線でタメができるので、ワイドの選手も前線に上がることができるようになっています。
(広島アスリートマガジン2019年12月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)
▼ 吉田安孝(よしだ やすたか)
1966年11月22日生。広島県出身。元サンフレッチェDF。現在は広島テレビ「進め! スポーツ元気丸」などのサッカーコメンテーターとして活躍中。
決定力不足が明白だった浦和、川崎戦。惜敗からヒントをつかめ!
2019年11月27日