昨季、一軍を経験し、初安打も記録した林晃汰選手。3年目の今季は、開幕一軍入りを目指し、初の一軍キャンプに臨む。

◆一軍での経験を糧に、飛躍の3年目となるか

林晃汰
<2020年成績>
一軍:4試合/打率.125/1安打/0本塁打/0打点
二軍:69試合/打率.266/69安打/9本塁打/40打点

 将来のカープの4番候補として期待を集める、プロ3年目の林晃汰。強豪・智弁和歌山高出身のスラッガーは、今季、一軍への定着を目論んでいる。

 高卒でありながら、プロ1年目から二軍の4番として試合出場を続け、7本塁打を記録。2年目の昨季も二軍で一時はリーグトップとなる本塁打をマークするなど、安打、本塁打、打点など主要な打撃部門で上位にランクインする活躍をみせた。

 そして昨年10月には初の一軍昇格。初スタメンに初安打も記録し、わずか11日のみの一軍生活となったが、一軍投手のレベルを肌で実感できたことは、林にとって大きな収穫になったはずだ。

「一軍の投手と対戦して、まだまだだと感じることしかありませんでした。(二軍降格後は)強いスイングをすることを大事にしていて、それがいつでもできるような打ち方を意識してきました。一軍を経験し、一打席も無駄にしたくないと強く思うようになりましたし、より強い気持ちを持って打席に入らなければと思うようになりました」

 一軍で濃密な経験をした林は、シーズン後に宮崎で行われたフェニックス・リーグでも豪快なアーチを放つなど、4番打者として活躍。逞しさが増した左のスラッガーは、高い志を持って、シーズンオフを過ごしてきた。

 今季の陣容を見渡すと、ファーストにはベテランの松山竜平、新外国人のケビン・クロン、サードには昨年復活を遂げた堂林翔太がおり、林が超えなければならない壁は高い。まずは開幕一軍メンバーに入ることを目標に、持ち味のバッティングで首脳陣にアピールをしていく。

 飛躍の3年目に向けて、実績豊富な選手と渡り合うことができるか、注目が集まる。