1月24日、豊橋市総合体育館で広島ドラゴンフライズVS三遠ネオフェニックスのリーグ第17節GAME2が行われた。前日、試合終了間際に逆転を許し惜敗した広島は、改めてチーム全体で守備の意識を統一。攻撃面でも朝山正悟らを起点に積極的な姿勢を貫き、久々にゲーム序盤を支配した。

第1クォーターから着実に得点を重ねた朝山正悟選手。トータルで17得点を奪った。

<1Q>
 広島は朝山正悟が高確率でシュートを決め、グレゴリー・エチェニケもゴール下で得点。攻撃面で主導権を握るが、三遠の西川貴之にスリーポイントシュート、カイル・ハントに連続得点を決められ追い上げられる。しかし、広島はジャマリ・トレイラーのゴール下や田中成也のスリーポイントシュートで突き放し、23-15で第1クォーターを終える。

<2Q>
 広島は田中がスリーポイント、アイザイア・マーフィーがレイアップシュートを決めリードを広げるが、ターンオーバーを犯し三遠の川嶋勇人にジャンプシュート、ハントにダンクシュートなどを決められる。8点差で迎えた第2クォーターだったが、最終的に三遠に逆転を許し41-45で前半を終了。

<3Q>
 広島は崩れた守備を立て直し、三遠のターンオーバーから朝山が連続スリーポイントシュートを決め流れを引き寄せる。終盤に三遠の川嶋に連続得点、岡田慎吾にフリースローを許すが、リードを守り切り66-58で第3クォーターを終了。

<4Q>
 開始直後から一進一退の攻防が続くなか、トレイラーが積極的にゴールを狙い得点につなげる。しかし、ハント(三遠)の得点を止めることができず徐々に点差を詰められる。広島は2点リードで迎えた試合最終盤でターンオーバーを犯し、直後の攻撃で三遠の西川にバスケットカウントでスリーポイントシュートを決められ逆転を許す。残り4秒から朝山が逆転を狙ったスリーポイントシュートを打つが決まらず、GAME2もわずか2点差(83-85)で惜敗した。

 前半、後半ともに序盤はリードを奪いながら、第2&第4クォーターではいずれも10点以上の差をつけられるなど守備の課題を露呈。連敗脱出の兆しは見えたものの、2日続けて接戦をものにすることはできなかった。

 昨年10月にホームで連勝している相手だけに連敗脱出の期待がかかったが、これでチームは屈辱の16連敗。巻き返しを期して、中2日(1月27日、広島サンプラザホール)で名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎え撃つ。

◆ドラゴンフライズ・ヘッドコーチ&選手コメント

堀田剛司ヘッドコーチ
「攻撃も守備もチームとしてやろうとしていることを継続してできる時間帯は増えてきている。それを40分間継続できるように成長をめざす中で、競った時に大事な場面で攻撃も守備も、上手く機能しなくなったのが敗因。そこで良い攻撃、良い守備をすることが(勝利の)鍵。大事な場面を経験し、積み重ねていけば敗因もなくなってくると思う。次は水曜日にホームでの試合。今できる準備をして臨みたい」

朝山正悟
「よく会見に来た時に言っているが、今日はなおさら勝たなければいけない試合だった。昨日同様、やはり最後のゲームの締めくくり方。そこに尽きると思う」

■試合結果
2020-21シーズン第17節GAME2/1月24日/愛知・豊橋市総合体育館
●(4勝25敗/西地区10位)広島ドラゴンフライズ 83-85 三遠ネオフェニックス(7勝22敗/西地区9位)〇
(1Q:23-15.2Q:18-30.3Q:25-13.4Q:17-27)

【スターター】
広島/ジャマリ・トレイラー、トーマス・ケネディ、朝山正悟、グレゴリー・エチェニケ、田渡凌
三遠/川嶋勇人、西川貴之、鈴木達也、カイル・ハント、ステヴァン・イェロヴァツ