カープが大好きな役者・我善導がナビゲーターを務めるカープTシャツコレクション。カープファンの心を魅了し続けるTシャツを、芸能生活20年目を迎えた我善導が語り尽くす。懐かしのTシャツから最新Tシャツまで、たくさんのTシャツがありますが、どれが紹介されるかはナビゲーターの気分次第。果たして、あなたのお気に入りの1枚は取り上げられるのか!?カープTシャツの魅力を新たな視点で切り取った新連載。記念すべき1回目の幕開けです!
◆カープTシャツコレクション〜今週の1枚〜◆
「球春到来」
この言葉を聞くとキャンプが始まる日をイメージする方と、ペナントレースの開幕日をイメージする方といるのではないでしょうか。僕自身は前者です。シーズンが終わると「野球がないと日々つまらないなぁ」と毎日思うのです。
そして年が明けて1ヶ月後、キャンプが始まる。この時の僕の心は渋谷のスクランブル交差点で人目を気にせずにスキップしてしまいそうになるほどワクワクしています!
さて・・・本題に入りまする。
僕は舞台を中心に活躍する役者であり、愛知県出身だけどカープファン。そしてカープTシャツコレクターでもあります。とある事がきっかけで(このエピソードはいつかのコラムでじっくりと)カープTシャツを集めはじめ、今現在、所有しているカープTシャツ数は約150枚(2021.2月現在)。
このコラムではその数あるTシャツの中から厳選した「1枚」を紹介したいと思います。
150枚あるので150回は出来る⁉︎ということですかね(編集部のみなさん、どうでしょぉぉぉ)。そして、150回も書けば、当然、書籍化もされることでしょう(勝手に言っています)!
さぁそれでは記念すべき1回目といきましょう!トップバッターで紹介したいTシャツはこちらです。
◆今週の1枚〜通算1枚目〜◆
【大盛穂プロ初ホームランTシャツ】
2020年10月3日ヤクルト戦(神宮)
今年の春季キャンプ、初めて一軍スタートとなった大盛穂選手。今シーズン最も飛躍が期待される選手の1人だと思います。そして僕自身が、いま最も推している選手です。
まず名前がいい!「大森」ではなく「大盛」。太っちょキャラの僕には親近感を覚える名前です。
そうそう、こんなエピソードを聞いたことがあります。「大盛選手は大学時代、数ある社会人、クラブチームのセレクションを兼ねた練習に参加して、どのチームからもNOを突きつけられた」。
どうですか、このロマンの塊のようなエピソード!
そんな選手が育成とはいえドラフトで指名されて支配下枠を勝ち取り、カープでは育成出身選手初となるホームランを打ちました。それはもう涙が出るほど感動しましたね。
ボールがスタンドインした瞬間、ベンチでは坂倉選手や鈴木誠也選手が子どものように飛び跳ねて、まるで自分のことのように喜んでいる。その光景を見て「本当にこのチームは暖かい家族のようなチームだなぁ」と改めて思ったものです。
この運命の日。なんと僕も神宮球場にいたのです。彼の育成時代の124番のユニフォームを着て、現地でこの記念すべきアーチを見ていたのです。“推し”の大盛選手が、僕のために打ってくれたホームランを見ながら、興奮で身体をクネクネさせながら(声は出しちゃダメですからね)泣いた思い出があります。
「大盛選手があなたのために・・・ホームランを打った??」
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。が、何卒お許し頂きたい。なぜかというと、この10月3日は僕の誕生日だったんです。観戦仲間から唐揚げとレモンサワーをご馳走になり、舌鼓を打っていたところ、大盛選手が打ってくれたんです。舌鼓ではなくホームランを!これは誕生日プレゼント以外のなにものでもないと思います。いや、思いました。否、思いたいです!
2020年10月3日。39歳の誕生日を迎えたこの日のことを、僕は一生忘れる事はないだろうと思います(きっとホームランを放った大盛選手も)。
この日のホームランを記念して完成したTシャツにはバッドをブン!とフルスイングする大盛選手がデザインされています。昨年の大盛選手は三振数が多かったですが、それはフルスイングをしている証拠。春季キャンプでは三振を減らす取り組みをしているみたいですが、フルスイングだけは失うことなくプレーして欲しいですね。大盛選手がそれを忘れなければ、Tシャツにもデザインされているように、球場が「大盛り上がり」になるはず!
大盛選手には首位打者、盗塁王、ゴールデングラブなどなど、ドンドン記念Tシャツが出るような活躍を期待したいところです。
さぁペナントレース開幕まであと約1ヶ月。怪我だけには気をつけて開幕を迎えてほしいですね。
それでは、また来週お会いしましょう!
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我善導(われ・ぜんどう)
愛知県出身。2005年WAHAHA本舗に所属。役者として小劇場から商業演劇、ミュージカル、ドラマ、CM等ジャンルを問わずに活動中。【主な出演作品】舞台:「ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー(トルネコ役)」、「ゾロ・ザ・ミュージカル」、「ロマンシング・サガ」他多数。ドラマ:「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(レギュラー)」、NHK朝の連続テレビ小説「まれ」、「半分青い」他多数【今後の出演情報】2021年3月、手塚治虫原作舞台「陽だまりの樹」(東京、大阪公演出演予定)
[我善導公式Twitter] @warezendou