─もう一つシーズン前から目標に掲げていた打率3割まであと僅かでした。
 「もう少し、ちゃんとやっていれば絶対に達成できたなと思いましたね。でもやっぱりシーズン中に集中力が切れたり、雑になってしまう部分も多々あったので……。それをなくしていけば3割打てたな、と終わってみて思いました。終盤は正直、打率3割という数字を意識していました。そういう意味で言うと、昨シーズンは集中力という面が課題だったと思います」


─打撃面で残った数字について、納得できる部分はありましたか?
 「やっぱりホームランの数ですかね。最初は『二桁打つことができたらいいかな』くらいに思っていたので。まさか16本も打てるとは思いませんでした」


─新たに打撃面でのご自身の可能性を感じるところも大きかったのでしょうか?
 「そうですね。『もっとホームランを打てる打者になっていけたら良いな』とも思っています」


─外野守備ではシーズン途中からセンターで固定されました。日に日に手応えを感じる部分もあったのでしょうか。
 「最初に比べたら全然余裕を持って守れるようになっていきましたね。センターになってからは二遊間との連携という面で間の打球の判断が難しかったです。基本的に僕が声を出したら取りにいっていました。後は後ろのフェンス際のプレーも難しさはありました。シーズン通じて外野守備を経験してみて感じたのは、とにかく必死に打球を追い続けていたというイメージです」

▼  西川龍馬 (にしかわりょうま)
1994年12月10日生、大阪府出身/176cm・72kg/右投左打/内野手/プロ5年目・25歳/敦賀気比高-王子-広島(15年ドラフト5位)