◆サンフレッチェの選手が持つ高いプロ意識

─チーム力を上積みするにあたり、監督から特別な指示などは出ているのでしょうか?

 「いえ、キャンプのときから特別変わることはないです。自分も見習ってきた部分があるように、広島の選手はみんな高い意識を持ってサッカーに取り組んでいます。逆に言うことがないくらいと言いますか、監督自身も選手に関しては、それほど心配していないのではないかと思います」

─サポーターに対しては、どのような思いを持たれていますか。

 「仮に試合が再開されても見に来ることができない状況の人もいるかもしれません。まずは健康が第一なので、サポーターの方も体調管理には十分に注意してほしいと思います。みんなが苦しいときですけど、再開したときにベストな状態で見に来てもらえれば、これほどうれしいことはありません。その上で自分たちが結果を出せればベストだと思うので、サポーターの方に素晴らしい結果を届けられるように、長い中断期間ですけど、しっかり再開に向けて準備したいと思います」

─最高のスタートを切っただけに、選手だけではなくサポーターも気持ちを切り替えるのが難しいかもしれません。

 「たしかにルヴァン杯、鹿島戦ともに自信を持って試合に入れましたし、しっかり勝って終われたことは本当に良かったと思います。それだけに試合を続けたかったですし、残念に思う気持ちがなかったわけではありません。その辺はサポーターの方たちと同じ気持ちだと思います。でも、どのチームにとってもプラスとマイナスがあると思います。その意味でも今季は本当の力が試されるシーズンだと思っています」

─目標設定が難しいと思いますが、最後に今後に向けての決意もお願いします。

 「みんなモチベーションは下がっていないですし、そこは安心してほしいと思います。今後については連戦が予想されますしチーム全体で戦うことが、より重要になってくると思います。11人だけでは勝ち上がれませんし、途中から出る選手が試合を決めるようなチーム全体の勢いが今以上に必要になってくると思います。そういった勢いを出すためにも、みんなで良い準備をしていきたいですし、実際それができていると思います。それを今後も持続して、みんなが一番喜べるタイトルを勝ち取るためにも、タフな気持ちを持って頑張っていきたいですね」