【2014年新人王 大瀬良大地】「初勝利から5連勝。先発ローテの一角として躍動」
<2014年>26試合10勝8敗/完投3/完封1/151回/防御率4.05
<2015年>51試合3勝8敗2セーブ20ホールド/完投2/完封0/109.1回/防御率3.13

 2013年のドラフト会議でヤクルト、阪神、そしてカープが1位指名。田村恵スカウトの執念が実り、競合抽選の末にカープが交渉権を獲得した。

 即戦力右腕の肩書通り開幕から先発ローテーションの一角に食い込むと、4月16日の阪神戦(マツダスタジアム)でプロ初勝利を記録。4月中旬から1カ月以上首位を快走するチームに呼応するように、大瀬良自身も初勝利から5連勝という快投を見せた。

 交流戦を境に一度、状態を崩す時期はあったものの、9月にはプロ初完封、10勝をマーク。クライマックス・シリーズ(CS)のファーストステージ第2戦の先発を任されるなど、ルーキーイヤーから投手陣の軸となる働きを見せ、球団9人目となる新人王のタイトルを獲得した。

 さらなる飛躍が期待された2年目だが、開幕ローテ入りを果たしながら勝利に恵まれず6月から中継ぎに配置転換となった。ホールド、セーブを挙げる活躍を見せたが、シーズン最終戦で打ち込まれ敗戦投手に。この敗戦でチームがCS進出を逃したこともあり、試合後にはベンチで大粒の涙を流した。