◆昨年大きく負け越した阪神、DeNAに勝ち越し

 あと挙げるとすれば4月1日の阪神戦、9回に松山にシーズン初ヒットが出たシーンでしょう。負けゲームの中でも、佐々岡監督からすれば松山に今季初ヒットをマークしてかったんです。こういったベテランに近い選手でも、ヒットが1本出ると変わりますからね。実際、翌日の試合で3打数3安打3打点の大活躍ですよ。

 これまでもヒットは出ていませんでしたが、決してボールを追いかけてスイングしていませんでした。焦ってヒットがほしくなるところを、しっかりと自分の形でバットを振り続けることができていたのは流石でした。

 他の選手たちもシーズン中にヒットが出なくなるときは必ずあると思いますが、松山のように自分の形を崩さずにやり続けることが大事というのを再認識できたと思います。

 先週戦った阪神、DeNAというのは、昨シーズンにそれぞれ8勝13敗3分、8勝14敗2分と大きく負け越しているチームでした。その2球団に3連勝とはならなかったですが、しっかりと勝ち越すことができたのは良かったですし、苦手意識を払拭できたと思います。

 その上で相手チームにも「今年のカープは違う」と思わせることができたと思いますね。この調子でヤクルト、巨人にも勝ち越して、勢いに乗りたいところです。ここまで良い流れできているので、この先も期待したいですね。