4月6日のヤクルト戦で10試合目にしてチーム初盗塁(曽根海成)が記録されました。これまでは牽制で刺されるシーンが目立っていましたし、そこはオープン戦からずっと気になっているところでした。

今季のチーム初盗塁を決めた曽根海成選手。今後は機動力も駆使した上で貯金を積み重ねたいところだ。

 大きくリードをとってバッテリーにプレッシャーをかけているんですが、痛いところでの牽制死というのは試合の流れを相手側に与えてしまいますからね。そこには細心の注意を払いつつ、今後も積極的に次の塁を狙う姿勢を見せてほしいと思います。

 投手がセットに入って何秒たったらGOというようなギャンブル的な盗塁も最近は増えてきていますが、たとえば2死一塁で走ってアウトになっても良いという状況なら問題ないと思うんです。

 でも、長打のある選手に打順が回ってくるような場面で、無謀なことをしてアウトになってしまうのは非常にもったいない。そこは今後の戦いに向けて改善の余地があると思います。

 その他のポイントを挙げるとすれば、3月31日の阪神戦でクロンが加治屋から勝ち越しの本塁打を放ったことでしょう。ここぞというときの一発というのを期待されていた中で、その役割を見事に果たせました。打線がつないで勝つのと、ここぞの一発が出て勝つのとではまた違った印象がありますし、相手チームからすればカープの怖さが増したのではないでしょうか。

 しかし、そのクロンが4月3日のDeNA戦で空振り三振をした後に、ちょっと脇腹を押さえるような仕草を見せていて、5日に上半身のコンディショニング不良で登録抹消となってしまいました。アウトコースのスライダー気味の球を強引に振りにいって痛めたので、復帰後はケガの功名で外の球を我慢できるようになるかもしれません。大きなケガではないと思うので、早くまた戦力として戻ってきて、ここぞの一発をどんどん見せてほしいですね。