◆サンフレッチェでも記録達成に貢献

―改めてチームの中で誰一人レギュラーの座が保証されていない、ということを強く感じるシーズンでした。

 「たとえ今シーズン出られなかったとしても、自分自身の能力とか実力というものが変わるものではないので。いつか評価してもらえる、という気持ちもありました。2017年の前半も出場できない時期がありましたけど、そのときとはまったく違う感覚でした。ポジションを奪われるというリスクというのはプロである以上、常について回りますし、このチームに限った話ではないですから変な怖さはないです。自分が求められなくなったらこのチームでは終わりだ、くらいのドライな気持ちも持ってやっているので。もちろん求められるように、自分の良さを出せるようにプレーしていきますけど、それがチームの勝利に結びつかないのなら、それは仕方がないくらいの気持ちを持っています」

―そんななか7月にポジションを奪い返してからは、11戦負けなしというサンフレッチェのクラブタイ記録もありました。

 「当然優勝を目指してやっていたので、負けなしではあっても『まだまだできる』という感覚を持ちながらプレーしていました。試合を重ねながら成長しているというのは個人としてもそうですけどチームとして感じるので、そこは本当に大きな収穫となった部分だと思います」(続く)